2023
08.26

お葬式で子どもには喪服を着させるべき?幼児・小中高生の服装マナーを解説

最終更新日 : 2023年9月4日

ブラックフォーマル

お葬式において多くの人が悩むのが、自分の子どもに着させる服ではないでしょうか。子どもの服装は大人と比べて大目に見てもらいやすいとはいえ、遺族の方への配慮を考えると最低限のマナーは守らなければなりません。今回は、幼児から小中高生までのお葬式における服装マナーをわかりやすく解説します。

お葬式でも子どもには喪服を着させるべき?

たとえ子どもであっても、お葬式に参列するならその場にふさわしい恰好をしなければなりません。お葬式における子どもの服装に関する基本は以下のとおりです。

<お葬式の服装マナー>

・制服がある場合は、喪服ではなく制服を着用する

・制服がない幼児、小学生は「モノトーンのシンプルな服」を着せる

上記2点について、詳しく見ていきましょう。

制服がある場合は、喪服ではなく制服を着用する

制服がある場合は、学校が指定した制服を喪服として使用します。この際に注意すべきなのは、鮮やかな色のネクタイやリボンがある場合に外しておくことです。

また、靴は光ったり音が鳴ったりするものを避け、黒・白・グレーなどのスニーカー、もしくは黒の革靴を選びましょう。そして靴に合わせる靴下は、ショート・ニーハイソックス以外で黒を選んでください。

制服がない幼児・小学生は「モノトーンのシンプルな服」を着せる

制服がない幼児・小学生の場合、普段着を喪服代わりにして構いません。ただし、派手な色や装いのものは厳禁なので、手持ちの服の中から黒や紺、グレーといった地味な色合いの服を選びましょう。

なお、学校指定の制服がない中学生は、大人と同じ喪服の着用が求められます。ただし、中学生は体が成長する段階でもあるので、購入するのではなくレンタルでやり過ごすケースも少なくありません。高校2~3年生以降で成長期が終わった子どもの場合には、今後も使用できる喪服の購入をおすすめします。

お葬式での子どもの服装マナー

ここからは、制服がない場合を想定して、お葬式での子どもの服装マナーを年代別に解説します。

<ご紹介する子どもの年代>

・幼児、小学生

・中学生、高校生

年代が上がるにつれて細かなルールが増えていくので、自身の状況と照らし合わせながらチェックしてみてください。

幼児・小学生の服装マナー

幼児・小学生の服装マナーは、男の子と女の子それぞれで若干の違いが見られます。

男の子の服装

男の子の服装としては、白のシャツに黒や濃紺、もしくはグレーのズボンの着用が基本です。よりフォーマルな装いにするためには、同系色のジャケットやブレザー、ベストを合わせると良いでしょう。また、夏場にはポロシャツの着用もおすすめできます。

柄としては無地が無難ですが、控えめであればチェック柄や、ワンポイントが入っていても構いません。先述したとおり、靴は黒・白・濃紺のスニーカーもしくは革靴がおすすめです。このとき、サンダルはお葬式にふさわしくないため注意してください。

女の子の服装

女の子の服装の基本は、黒や濃紺、グレーのワンピース、もしくは白い襟付きのブラウスやシャツに黒・濃紺・グレーのスカートを合わせたスタイルです。よりフォーマルに見せるためには、ジャケットやカーディガンを合わせると良いでしょう。多少の柄が入っていても問題ありませんが、リボンやフリルは外す必要があります。

足元に関しては、サンダルやブーツ、そしてくるぶし丈やニーハイソックスの靴下を避けましょう。また、スカートは丈が長いものを選び、ミニスカートとして捉えられないような配慮が必要です。全体的に上品な印象になるようにコーディネートすれば、手持ちの洋服を喪服代わりに利用できます。

また夏場の服装ですが、フォーマルな半袖なら特に問題はないため、当日の気温に合わせて取り入れてみてください。

中学生・高校生の服装マナー

続いて、中学生・高校生で制服がない場合の服装マナーを男女別に解説していきます。

男子学生の服装

中学生・高校生で制服がない場合、大人と同じ喪服の着用がマナーです。亡くなった人の家族ならばモーニングコートまたはブラックスーツを、一般の参列者ならばブラックスーツまたはダークスーツが一般的です。夏場の場合、半袖のシャツを着用しても構いませんが、お葬式の間はジャケットの着用が必須ということを頭に入れて準備しておきましょう。

女子学生の服装

女子学生の場合、亡くなった人の家族ならばブラックフォーマルドレスまたはブラックフォーマルスーツ、一般の参列者ならばブラックフォーマルスーツもしくはダークスーツが基本です。夏場の場合はワンピースが好まれますが、肌の露出はできる限り避けるべきなので、五分丈もしくは七分丈を選んでみてください。

お葬式での子どもの身だしなみマナー

服装選びが一段落した後は、服装以外の装いを整えましょう。最後に、お葬式での子どもの身だしなみマナーを5つのポイントに分けて解説します。

<身だしなみを整えるうえで押さえておくべきポイント>

・靴、靴下

・コート

・髪型

・アクセサリー

・かばん

悪目立ちしないよう、1つずつチェックしていきましょう。

靴・靴下

靴は黒の革靴が最適ですが、紺や白、グレーのスニーカーでも問題ありません。また、ローファーを選んでも良いでしょう。

反対に、NGとなるのはキャラクターがモチーフになったような派手なデザインです。また、歩くたびに光ったり音が鳴ったりする靴やサンダルは避けましょう。

靴下に関しては、黒・白・紺・グレーのいずれかが基本なので、くるぶし丈のものやニーハイソックス、ルーズソックスは避けましょう。中学生・高校生に関しては、制服がある場合は学校指定の靴・靴下を、制服がない場合は大人と同様の靴・靴下を選択してください。

コート

子どもの場合、大人と違って着用するコートに厳密なルールは設けられていません。学校指定のコートがある場合はそのまま着用し、もしそのようなものがない場合は黒や濃紺、グレーなど落ち着いた色のコートがベターです。ただし、殺生を連想させる革を使ったコートはNGなので覚えておきましょう。

髪型

男女ともに清潔感のある髪型にすることがマナーです。男の子の場合、目や耳にかからない程度の長さにカット、もしくはセットしましょう。

女の子で長髪の場合は、お辞儀をしたときに髪が広がらないように結んでおくことがポイントになります。また、大量のワックスやスプレーを使ったセットは不潔な印象を与えるため避けましょう。

アクセサリー

男女ともに基本的には着用しないことをおすすめします。女性の場合、1連のパールならつけていてもマナー違反にあたりませんが、高校生以下の子どもがパールをつけると違和感が生じやすいため注意すべきです。また、腕時計の着用はマナー違反ではありませんが、お葬式の最中にアラームなどが作動しないように設定を見直しておくと安心です。

かばん

かばんはできるだけシンプルなものを選ぶことがポイントになります。服装とは違い、かばんに関しては学校指定のものがお葬式に適さない可能性があるため注意しましょう。

たとえば、金具のついたものや光沢のあるものはNGです。また幼児・小学生の子どもを持つ方の場合、あえてかばんを持たせず最低限の荷物をまとめ、それらを自身のバッグに入れると良いでしょう。

まとめ

子どもだとしても、お葬式には一定のマナーを守った服装で参列する必要があります。中学生以降の場合、学校指定の制服がなければ、大人と同じ喪服の着用が必要です。何かと手間がかかって大変かもしれませんが、お子さんのコーディネートが終わった後は自分自身のコーディネートに取り掛かってみてはいかがでしょうか。

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