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【男性】喪服の種類、儀式別の正しい服装とは?身だしなみマナーも解説
最終更新日 : 2023年9月4日
喪服には大きく分けて3つの種類があり、どれを選ぶべきなのかはわかりにくいものです。立場や状況により着用すべき喪服の種類は決まっているため、事前に確認して適切な喪服を選ばなければなりません。今回は、葬儀における男性の喪服マナーについて詳しく解説していきますので、男性の方はもちろん、旦那さんや息子さんがいらっしゃる女性の方も参考にしてみてください。
喪服とは?
葬儀の場で着用する服のことを喪服といいます。現代の日本では全身を黒で統一することが基本ですが、明治時代以前には白い喪服が使われていました。和装・洋装どちらも正式な喪服として使用できますが、喪服の種類は大きく3種類に分かれ、状況に応じて着用しなければなりません。
喪服と礼服の違い
喪服が葬儀専用で使用する服であることに対し、礼服は冠婚葬祭のあらゆるシーンで使用する服装です。葬儀における正装は喪服であり、着用することで亡くなった人に対して最大限の敬意を示せるので、マナーを重んじるならば一着用意しておくと良いでしょう。
男性の喪服の種類
男性の喪服は以下の3種類に分かれます。
<男性の喪服の種類>
・正喪服(モーニングコート)
・準喪服(ブラックスーツ)
・略喪服(ダークスーツ)
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
正喪服(モーニングコート)
正喪服(モーニングコート)は、もっとも格式の高い喪服として用いられます。主に着用するのは喪主およびその家族で、基本的に参列者が着ることはありません。
ただし、喪主であっても通夜では着用できないため注意しましょう。正喪服は、葬儀もしくは偲ぶ会などで着用し、ネクタイは黒で合わせます。
準喪服(ブラックスーツ)
準喪服(ブラックスーツ)は、参列者・喪主およびその家族が着用する喪服のことです。ビジネス用の黒よりも濃い黒が使われるため、ビジネス用の黒スーツで参列するとグレーに見えてしまいます。ビジネススーツのブラックとは大きく異なるため、間違えて着ないように注意しましょう。
模様は基本的に無地で、黒のネクタイと合わせるのがマナーです。着用シーンは通夜・葬儀・偲ぶ会・法要と幅広く、一着用意しておくと重宝する喪服です。男性の場合、後述する略喪服にはビジネススーツを使用できるため、新調するならば準喪服をおすすめします。
略喪服(ダークスーツ)
略喪服(ダークスーツ)は、お別れ会や偲ぶ会などで「平服」が指定された際に、主に参列者が着用する喪服です。参列者の場合、故人が亡くなられた当日の通夜であれば略喪服を着用して構いません。また施主が略喪服にする場合、参列者もそれに合わせて略喪服にする必要があります。
ビジネススーツの使用もOKですが、ネクタイは黒を選ばなければなりません。生地の色としてはダークグレーを選ぶ方が多く、濃紺はあまり見かけないため注意が必要です。仮に平服が指定されたとしても、明るい色調のスーツを選ぶことは避けましょう。
男性が喪服を着るときに押さえておきたいポイント
続いて、男性が喪服を着るときに押さえておきたいポイントをシーン別にご紹介します。
<喪服が求められるシーン>
・お通夜
・葬儀、告別式
・お別れ会、偲ぶ会
・法要
シーンごとに適切な喪服は異なるため、事前に確認しておきましょう。
お通夜の喪服マナー
まずはお通夜の喪服マナーを見ていきましょう。
【お通夜の喪服マナー】
立場
着用する喪服
喪主とその家族
準喪服
参列者
準喪服または略喪服
仮に喪主であったとしても、お通夜では正喪服を着用できません。参列者の方の場合、通夜が行われる日時に応じて喪服の種類を選びましょう。亡くなられた日の翌日以降の通夜であれば準喪服、亡くなられた当日に行われる通夜であれば略喪服の着用が基本です。
葬儀・告別式の喪服マナー
次に、葬儀・告別式に関する喪服マナーをご紹介します。
【葬儀・告別式の喪服マナー】
立場
着用する喪服
喪主とその家族
正喪服または準喪服
参列者
準喪服
葬儀は通夜と違い、亡くなられた当日に行われることはまずありません。きちんとした服装でも「事前に準備していた」という悪印象を与えることがないため、参列者は準喪服を着用しましょう。喪主とその家族の場合は、正喪服もしくは準喪服のいずれかを選択します。
お別れ会・偲ぶ会の喪服マナー
お別れ会・偲ぶ会における喪服マナーは以下のとおりです。
【お別れ会・偲ぶ会の喪服マナー】
立場
着用する喪服
喪主とその家族
正喪服または準喪服
参列者
準喪服または略喪服
お別れ会・偲ぶ会は葬儀と比べるとやや砕けた催しですが、喪主とその家族は正喪服または準喪服を着用することが基本です。参列者の方は準喪服を着用すれば間違いありませんが、催しの内容により略喪服を選んでも良いでしょう。
法要の喪服マナー
法要に関する喪服マナーを簡単にまとめましたので、今後の参考にしてみてください。
【法要の喪服マナー】
立場
着用する喪服
喪主とその家族
三回忌まで:準喪服
七回忌以降:準喪服または略喪服
参列者
三回忌まで:準喪服
七回忌以降:略喪服
法要に関しては、三回忌を境に着用する喪服の種類が変わるため注意しましょう。喪主とその家族の場合、三回忌が終わるまでは準喪服が基本ですが、略喪服を着用するケースもあります。喪主とその家族が略喪服を着用する場合は、参列者もそれに合わせて略喪服を着用するのがマナーです。
男性が喪服を着用するときに押さえるべき身だしなみマナー
最後に、男性が意識すべき身だしなみマナーを5つのポイントに分けて解説します。
<身だしなみを整えるときに押さえておくべきポイント>
・靴
・靴下
・ベルト
・コート
・鞄(かばん)
それぞれのポイントを細かく確認して、適切なアイテムを選びましょう。
靴
靴は黒で、光沢がない合成皮革か本革のものが基本です。金具がついているものや、スウェードの靴は避け、なるべくシンプルなストレートチップを選びましょう。
靴下
靴下も靴に合わせて黒を選びましょう。葬儀では靴を脱ぐ機会もあるため、マナー違反にならないように注意しなければなりません。なお、濃紺やグレーも厳密にいえばマナー違反にあたるため控えた方が無難といえます。
ベルト
ベルトも靴・靴下と合わせて黒を選びましょう。素材はプレーンなレザー、バックルはシルバーでシンプルなデザインのベルトがおすすめです。このとき、殺生を強く連想させるワニ革やヘビ革の着用は避けましょう。
コート
コートを着用する場合は、無地の黒や紺色のシンプルなものを選びましょう。靴などの小物は革製で構いませんが、コートに関してはフェイクファーも含めて動物を連想させるものはNGです。
鞄(かばん)
鞄は黒で布製のものがおすすめです。また、カジュアルに見えるショルダーバッグは可能な限り避けましょう。仕事帰りの参列などでやむを得ずショルダーバッグを使用する場合、肩から外して紐を結び、手で持って参列するよう心がけてください。
まとめ
男性が着用すべき喪服は、亡くなった方との関係性や儀式の種類に応じて異なります。また、身だしなみに関するマナーも細かく決まっているため、旦那さんや息子さんと一緒に参列する予定の方は事前に確認しておきましょう。
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