2023
08.19

十三回忌での服装マナーは?男性・女性・子供の適切な服装を解説します

最終更新日 : 2023年9月4日

ブラックフォーマル

十三回忌は、故人が亡くなってから10年以上が経過しているため、身内だけで行うことが多くなります。気の知れた間柄であっても、服装のマナーはしっかりと確認しておきましょう。

当記事では、十三回忌での服装マナーについて、男性と女性別に解説していきます。親しき仲にも礼儀ありといわれるように、身内だけであっても、失礼のない服装で参列するようにしましょう。

十三回忌とは?

十三回忌とは、故人が亡くなってから12年目の命日にあたります。1年ずれている理由は、故人が亡くなった日を1年目とカウントするからです。これは「数え年」と呼ばれており、三回忌以降はすべて年忌から1を引いた年数で行われると覚えておきましょう。

十三回忌は故人が亡くなってから年数が経っているため、遠方で集まれないなどの理由から、身内だけで行うケースも増えてきました。しかし、干支が一周してくるタイミングもあり、親戚や親しかった知人を招いて盛大に行いたいと考えている人もいらっしゃるかもしれません。これは、地域や風習によっても異なるため、しっかりと確認しておくことが大切です。

十三回忌の一般的な流れは、施主の挨拶からはじまり、僧侶の読経・焼香を行った後に法話を聞きます。法要の後は、お墓参りや会食(お斎)を行うのが一般的です。

十三回忌での服装マナー

十三回忌では、葬儀のような厳粛さを求められないものの、服装や所持品に関しては最低限のマナーがあります。ここからは、男性と女性の服装や身だしなみなど、法要に参列する際のポイントを解説します。

基本的には施主・その家族・参列者も「略喪服(平服)」を着用する

十三回忌では、格式の高い服装をすることは少なくなります。すべての参列者が「略喪服(平服)」で統一するのが基本です。一人だけ喪服を着用していると、ほかの参列者に気を遣わせてしまう可能性があるので、略喪服で合わせるようにしましょう。

具体的に、どのような服装が略喪服なのかを解説していきます。

男性の略喪服「ダークスーツ」

男性の略喪服を一口でいうと、どんな場面でも使い回しができるダークスーツです。無地の黒や濃紺、グレーなどのスーツで、カジュアル要素の少ないものを指します。金ボタンの紺ブレザーや、ラペルが細すぎるジャケットは、控えたほうがいいでしょう。また、デニム生地やスキニータイプのパンツではなく、センタープレスの入ったスラックスであれば、失敗がありません。

ワイシャツは、白のレギュラーカラーを選ぶのが無難です。フォーマルに適した素材はブロードで、季節を問わず着用できます。夏場はオックスフォードや綿と麻の混紡素材を選ぶと、肌の不快感が減るでしょう。ただし、スポーティさやカジュアル要素が強いため、ボタンダウンやワイドカラーのものを避けたほうが無難です。

女性の略喪服「ダークスーツ」

女性の略喪服とは、色が暗めなスーツやアンサンブルを指します。小さなチェックや多少の花柄が入ったワンピースでも問題ありませんが、必ず遠くから見たときに目立たないかを確認しましょう。葬儀や四十九日と比べると制限は少ないですが、選択肢が増える分だけ、どう見られるかを意識することが大切です。

スーツを選ぶ際は、パンツスタイルで参列する人も増えてきました。ただし、クロップド丈などは足首やふくらはぎの露出が多くなってしまうため、できるだけワンクッションかノークッションのパンツにしましょう。

スカートやワンピースの場合は、ストッキングの着用が必須です。ベージュなどの色は好ましくない場合があるため、夏場でも黒のストッキングを着用しましょう。厚手のストッキングやタイツはカジュアルに見えてしまうため、30デニール以下のわずかに透ける薄さを選ぶのが無難です。

施主・その家族が略喪服(平服)を着用する場合は、参列者にも略喪服(平服)を着用するように案内を出す

施主や親族が略喪服で参列することを知っていても、ほかの参列者が服装について、把握していないことは珍しくありません。施主と参列者の服装バランスが合わないと、多くの方に気を遣わせてしまうことになります。服装に関して混乱を招かないためにも、事前の案内に略礼服(平服)で参列する旨を添えておきましょう。

子供の服装マナー

十三回忌の子供の服装は、学校の制服が最適です。靴は光沢のない革靴を履き、白か黒の靴下を着用しましょう。革靴が用意できない場合は、黒や紺などのスニーカーでも問題ありません。

乳児の場合も、できる限り地味な色合いの服装を心がけます。ベビー服でシックな色合いが見つからない場合は、淡色や控えめな色で、キャラクターものを避ければ失敗が少ないでしょう。また、乳幼児は必ず参列する必要はないため、落ち着けない子は連れて行かない選択肢もあります。

家族のみで十三回忌を行う場合の服装は?

家族のみで十三回忌を行う場合も、節度のある服装を心がけましょう。お墓参りや会食だけなら普段着でいいこともありますが、僧侶を招く場合は、略喪服を着用するのが基本です。あくまでも故人を偲ぶ機会ということを忘れてはいけません。施主側の意向でカジュアルな服装で行う場合も、ジャケットを持参しておくなどの配慮が大切です。

妊婦さんが十三回忌に参列する際の服装は?

妊婦さんが十三回忌に参列する場合も、基本的には略礼服になります。ただし、お腹周りの締め付けが気になる服装は控えましょう。移動の際は履き慣れたスニーカーを着用し、法事の会場に着いたらパンプスに替えるなどの工夫をすれば、負担が少なくて済みます。

十三回忌での服装以外の身だしなみマナー

十三回忌では厳粛さはそこまで求められませんが、持ち物や身だしなみの配慮は必要です。できるだけカジュアルにならないような服装を心がけ、フォーマルな場であることを忘れないようにしましょう。

かばん

かばんは、小型の黒を選べば、失敗せずに済みます。布製が無難ですが、近年では革製のかばんを持参する人が増えました。革製品は殺生をイメージさせるのでご法度でしたが、フェイクレザーを使ったかばんもあります。ただし、革の光沢感が強いものやゴツゴツしたものは、フォーマルの場にふさわしくありません。

は黒のパンプスが基本で、光沢のない布製がもっとも適しています。エナメルや革製のものは光沢が出やすいため、避けるようにしましょう。お墓参りや移動の際に長時間立っていることも多いため、履き心地がいいかも重要です。フォーマル用で購入する際は、履き心地を確認してからのほうが失敗を減らせます。

髪型

十三回忌の髪型は、そこまで格式高いものを意識する必要はありません。略喪服とのバランスを考慮してセットしましょう。たとえば、ロングヘアならハーフアップでまとめると、お辞儀をしたときも気になりません。また、セミロングより短い場合は、前髪のみヘアピンで留めるのもオススメです。

アクセサリー

アクセサリーは基本的につけないとされていますが、着用する場合はパールネックレスが一般的です。ピアスは小粒なタイプを選び、先が揺れないものを選びましょう。

ヘアアレンジで使うアクセサリーも、大きな装飾を選ぶと、派手に見えてしまいます。シュシュやバレッタを使うのは、控えたほうが無難です。できれば黒いゴムやヘアピンなどを使うと、目立たずに髪をまとめることができます。

化粧

十三回忌のお化粧は、必要最小限で抑えるのが無難です。フォーマルで行うお化粧を「片化粧」と呼ぶこともあり、肌の色やベースを整えるくらいの意識で行いましょう。ただし、普段の薄化粧とは違うため、フォーマルな場に適したお化粧をすることが大切です。

具体的には、ベースメイクでお肌の調子を整えてから、ファンデーションで調整します。基本的にはアイメイクは行わず、ピンクやベージュなどの薄い色味の口紅を使うと、華美な印象を与えずに済むでしょう。

まとめ

十三回忌は、略礼服で参列することが多いとお伝えしました。親族だけで行う場合も、故人や僧侶への敬意を払うためにラフな格好で参列しないようにしましょう。

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