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【男女別】夏の喪服に関するマナー|半袖やワンピースでも問題ない?暑さ対策も紹介します
最終更新日 : 2023年9月4日
夏の葬儀で気がかりなのは暑さです。原則として、遺族の方に失礼のないように喪服を着用するべきですが、熱中症などで体調不良になっては元も子もありません。そこで今回は、夏の葬儀における女性・男性双方の喪服マナーと、できる限り涼しく過ごすための方法をわかりやすくお伝えします。
夏の葬儀でも立場・シーンに合った格式の喪服を選ぶ
厳しい暑さがネックとなりますが、夏の葬儀でも喪服の着用は必須なので、立場やシーンに合った格式の喪服を選び、着用しましょう。喪服は「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3種類に分かれ、それぞれ以下の着用シーンで使い分けます。
<正喪服の着用シーン>
・葬儀、お通夜における喪主(男性がお通夜で着用するのはマナー違反)
・葬儀、お通夜における故人の親族
<準喪服の着用シーン>
・葬儀、三回忌法要における喪主や親族など故人の近親者
・葬儀、三回忌法要における一般的な参列者
<略喪服の着用シーン>
・お通夜や弔問における参列者
・七回忌法要以降
正喪服はブラックフォーマルドレスやモーニングコート、準喪服はブラックフォーマルやブラックフォーマルスーツが該当します。また、略喪服は地味な色のワンピースやダークスーツです。近年では近親者でも準喪服を選ぶ人が多いため、基本的には準喪服もしくは略喪服を状況に応じて使い分けると良いでしょう。
また、最近はそれぞれの格式で夏用の喪服も販売されているため、暑さに備えて揃えておくこともおすすめします。服装の選び方やマナーはこの後の項目で詳しく解説するので、ぜひ参考になさってください。
【女性】夏の喪服マナー
夏における女性の喪服マナーは、以下の3つが基本です。
<女性の夏の喪服マナー>
①フォーマルであれば半袖でも良い
②ワンピースは丈が短すぎないものを選ぶ
③ジャケットは持参する
それぞれの内容について、詳しく解説します。
①フォーマルであれば半袖でも良い
フォーマルなものという前提はつきますが、半袖を着用しても問題ありません。ジャケットと重ね着できるワンピースは特に重宝しますが、レディースの一般的なデザインはカジュアルに見える可能性があります。そのため、ボレロ付きのタイプや、カーディガンを羽織ったようなデザインのワンピースがおすすめです。
②ワンピースは丈が短すぎないものを選ぶ
ワンピースを着用する際に注意すべきなのが丈の長さです。肌の露出をできる限り避けることは葬儀における基本的なマナーなので、ジャケットを羽織るとしても肩まで見えるようなワンピースは避けましょう。五分丈、もしくは七分丈のワンピースをおすすめします。
③ジャケットは持参する
葬儀中はジャケットの着用が望ましいため、ジャケットは持参して羽織りましょう。また、葬儀場は冷房が効いている場合が多く、室外との温度差が激しくなるので、温度調整しやすい格好を心がけることも大切なポイントです。フォーマル度の高さを重視する場合は、アンサンブルのジャケット着用をおすすめします。
【男性】夏の喪服マナー
夏における男性の喪服マナーは、以下の3つがポイントになります。
<男性の夏の喪服マナー>
①シャツはフォーマルであれば半袖でも良い
②ネクタイは着用する
③葬儀中はジャケットを着る
順番に詳しく見ていきましょう。
①シャツはフォーマルであれば半袖でも良い
シャツを着用する場合、フォーマルなものであれば半袖でも問題ありません。むしろ、長袖を腕まくりするのは礼儀がなっていないと見なされてしまうおそれがあります。ただし、ジャケットの袖が汚れやすくなるため、手を洗う際や何か物を運ぶときなどは注意しましょう。
②ネクタイは着用する
ノーネクタイはマナー違反となるため、真夏でも黒ネクタイの着用は必須です。また、ネクタイを緩めるのもマナーが良いとはいえないので、緩めずにしっかりとネクタイを締めましょう。ノーネクタイ・ノージャケットのスタイルで過ごす、いわゆる「クールビズ」は葬儀の場ではNGです。
③葬儀中はジャケットを着る
半袖・長袖を問わず、葬儀中はジャケットの着用がマナーです。ただし、夏場に自宅から葬儀場までジャケットを着込んで行くのは苦痛でしょう。
会場に入るまで、あるいは受付に並ぶときまではジャケットを脱いだままで構いません。葬儀場に到着し、遺族の方をはじめ多くの方と接触するタイミングでジャケットを着用しましょう。
夏の葬儀での暑さ対策3つ
夏の葬儀での暑さ対策としては、以下の3点を取り入れることがおすすめです。
<有効な暑さ対策>
①夏用の喪服を選ぶ
②黒の扇子を持参する
③汗拭き用のハンカチを持参する
それぞれのポイントを順番に確認していきましょう。
①夏用の喪服を選ぶ
夏用の喪服が販売されているため、これを着用することをおすすめします。夏用の喪服はオールシーズン対応の喪服と比べて通気性が良く、ひんやりとした感覚の生地を使っていることが多い点が特徴です。
また汗対策としては、水分の吸収性が高い生地や、消臭作用のある生地の喪服を選ぶと良いでしょう。そして、ジャケットに関しては裏地のないものがおすすめです。
多くの方が気にしているサイズ感としては、「ぴったりめ」ではなく「ゆったりめ」のものを選びましょう。ぴったりサイズの場合は汗で服が体に張り付き、暑さが際立ってしまいます。反対にゆったりサイズを選ぶと、風通しが良く汗も乾きやすいため、涼しく過ごしやすくなります。
②黒の扇子を持参する
扇子を持参して仰ぐのも暑さ対策として有効です。葬儀の場にふさわしいように、黒で装飾のないシンプルな扇子を持参しましょう。
ただし、葬儀場の中で使用するのはマナー違反と捉えられる可能性もあるため、できるだけ控えめに仰ぐといった配慮が必要です。また、使わないときに収納できるよう、カバンの大きさにも気をつけてください。
③汗拭き用のハンカチを持参する
汗が吹きこぼれているのも不衛生で好ましくありません。涙をぬぐうためのハンカチとは別に、汗拭き用のハンカチも持参しましょう。
黒に近い色のハンカチが最適ですが、2つのハンカチを見分けられるように、白など異なる色のハンカチを持参することをおすすめします。無地のハンカチであれば、派手な色でなければ黒でなくても構いません。
その他の小物としては、女性の場合は短いストッキングを着用することもおすすめです。また下着に関しても、吸水性のあるものを選ぶだけで涼しさを感じやすくなります。夏用の小物は喪服売り場でも販売されているため、もし必要なものがあれば購入しておきましょう。
まとめ
夏の喪服はつらい、苦しいといったイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし夏用の喪服も販売されており、これを着用することでオールシーズン対応の喪服と比べると涼しく過ごしやすくなります。また扇子などの小物を使う場合、状況によってはマナー違反と捉えられてしまうおそれがあるため、周りの状況を見ながら控えめに仰ぐといった配慮を忘れないようにしてください。
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