05.08
喪服のレディースフォーマルでは、「小物」は何を用意するの?小物にもマナーがある?
最終更新日 : 2024年12月1日
急な弔事の知らせが来た際に、何を準備すればいいのか困ってしまう方もいらっしゃると思います。
「喪服に合わせるバッグって、革製でもいいの?布製じゃないとダメ?」
「ネックレスって、パール以外でもいいの?」
「数珠は、1連?2連?どんなものがいいの?」
と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、お通夜や葬儀の装いに用意すべき小物やマナー、喪服の着こなしについて解説します。マナーを守った小物や喪服の着こなしについて、悩まれている方はぜひ参考にしてください。
この記事は、aniva・organic編集部が書いています。
フォーマルスペシャリスト資格保有。メンズ・レディース問わず、喪服を年間2,000着以上の販売実績あり。パールネックレス・フォーマルバッグも年間2,000点以上販売。冠婚葬祭のマナーに準じた礼装を、シーンに合わせてご提案いたします。
aniva・organic編集部
目次
喪服に合わせる小物にもマナーがある?
はじめて喪服を購入される女性から「喪服に合わせる小物はどのような物を用意すればよいのでしょうか?」というご質問を頂戴しました。今回は、喪服の小物について解説いたします。
喪服に合わせる小物って、何を準備すればよいのでしょうか?
フォーマルバッグとパールネックレス、あと数珠も必要ですよね。
はい、それ以外に香典袋を包む袱紗(ふくさ)、黒のパンプス・ストッキング、無地のハンカチ、故人の親族であれば黒のエプロンがあるとよいですね。
ネイルが派手な方は、事前にネイルを落とすか、落とせない場合はネイルを隠す用の手袋も別であると良いです。
用意する小物は分ったのですが、小物にも色だとか形、素材のようなものまで、ルールだとかマナーはあるのでしょうか?
はい、もちろんございます。華美なデザインや色味のものはマナー違反になります。
革製のバッグはダメとか聞いたことがあるのですが・・・。ダメじゃないですよね?
正喪服を着用される喪主は、革製のバッグではなく、布製のバッグが良いですね。参列者の立場であれば、革製のバッグでも大丈夫です。
喪主だとか参列者だとか、立場で小物も変わるのですね。
はい、立場で装いの格式や小物も変わりますので、喪服の格式について軽く解説しますね。その後にそれぞれの小物について、解説していきます。
格式別に喪服を紹介!合わせる小物のマナーも
[1] 正喪服:喪主の装い
正喪服は、最も格式が高く、葬儀の場で喪主が着用する喪服です。
正喪服は、シンプルであらたまったワンピース・ツーピース・アンサンブルなどです。衿元は詰まっていて、袖は長い袖、着丈は、立った状態で膝が隠れるひざ丈から、くるぶし丈のものにします。靴は黒でシンプルなデザインのパンプス、ストッキングも黒を着用します。バッグも黒で、布製のシンプルなデザインを選び、サイズは小型が好ましいです。アクセサリーは、パールネックレスを合わせます。靴は黒で、シンプルなデザインのパンプスにし、ストッキングは黒が良いでしょう。
正喪服は、喪主や喪主の親族が葬儀で着る洋装ですね。
[2] 準喪服:参列者の装い
準喪服は、主に参列者がお通夜やご葬儀、法要(三回忌法要まで)で着用します。喪主の親族・近親者の女性であっても、正喪服ではなく準喪服を着用する場合もあります。
準喪服は、一般的な喪服であるワンピース・アンサンブル・スーツなどで、パンツスーツでも構いません。バッグは黒で、布製や革製などの中型までのサイズで構いませんが、カジュアルにならないように気を付けます。靴は黒で、シンプルなデザインのパンプスにし、ストッキングは黒が良いでしょう。アクセサリーは、パールネックレスを合わせます。
準喪服は、参列者が主に着る洋装ですね。
はい、そうです。1着も喪服を持っていない方は、社会人になるタイミングで準喪服を購入しておいた方が良いです。
[3] 略喪服:参列者の装い
略喪服は、法要(七回忌以降)、故人を偲ぶ会や通夜で参列者が着用します。また、七回忌以降では、喪主も略喪服を着用する場合があります。施主がダークスーツにする場合は、喪服が格上にならないよう、参列者もかならずダークスーツにする必要があることを知っておいてください。
略喪服では、ビジネス用の黒よりも濃い黒である必要はなく、濃紺やダークグレーのワンピースやツーピース、アンサンブル、パンツスーツなどが一般的です。男性もダークグレーと黒ネクタイの組み合わせなど、地味な色合いになるよう心がけてください。
喪服に合わせる小物リスト
お通夜や葬儀・法事などの弔事に参列する際には、持ち物や身につけるものにもマナーがあり、親族や参列者に失礼のないよう注意が必要です。
葬儀に参列する前に、あらかじめ必要な持ち物の準備やマナーを確認しておきましょう。
ここからは、喪服に合わせる小物をそれぞれ解説いたします。
[1] 光沢のない黒のバッグ・鞄
喪服を着用する際は、バッグでもマナーを守る必要があります。お通夜や葬儀は、バッグは「黒色」を選びます。正喪服のブラックフォーマルドレスを着用する喪主や喪主の親族は、布製のフォーマルバッグを合わせます。色は黒でシンプルなデザインのものを選びましょう。準喪服のブラックフォーマルスーツを着用する参列者は、バッグは革製でも布製でも構いませんが、ゴールドの金具などがないデザインのものを合わせます。
布製のフォーマルバッグは、動物の皮革を使用しませんので殺生を連想させません。喪主も参列者も両方の立場で使用が可能ですので、冠婚葬祭用に1つ持っておくと汎用性があります。
[2] 真珠のネックレス・イヤリング・ピアス
喪服には、アクセサリーとして、本真珠や人工真珠のパールネックレスを合わせます。はじめてのパールネックレスは、ホワイトの色がおすすめですが、機会に合わせておしゃれな装いをするのであれば、グレーやブラックの色のパールネックレスも持っていると、装いにバリエーションが出てさらに良いでしょう。
本真珠は、着用後に汗をきちんと拭いて管理をしないと少しずつ劣化してまいります。お値段も1本数万円から数十万円、それ以上の値段のものもあります。人工真珠であれば、管理もそれほど気を使わないで済みますしお値段も1万円前後ですから、はじめてのパールネックレスやバリエーションを持たせるための2本目以降として購入される方も多いです。
また、ロングネックレスを2連にして弔事に使用するのはお辞めください。2連のネックレスを着用して葬儀に参列することは、「不幸が重なる」という意味で受け取られてしまいます。
[3] 宗派に合わせた数珠
数珠は弔事の際に欠かせません。慌てて準備することのないよう、あらかじめ購入しておきましょう。略式数珠であれば、どの宗派でも使用ができます。弊社で取り扱う数珠は、「略式数珠」といい日蓮宗以外のどの宗派でもお使い頂けるように略式化された数珠となります。色や材質に宗派の決まりはないため、自分の好きな色や材質で選ぶことができます。
ご自身の信仰する宗派に合わせた数珠をお選びください。
[4] 光沢やツヤのない黒のパンプス・靴
靴は黒で、シンプルなデザインのパンプスが良いでしょう。
[5] 黒のストッキング
正喪服・準喪服・略喪服すべて共通で、弔事は黒のストッキングを着用します。「黒のタイツはダメでしょうか?」と、ご質問を頂戴しますが、黒のストッキングが基本です。体調の都合などでどうしてもタイツを履く場合は、肌が透けるくらいの厚さのものにしてください。厚手のタイツはカジュアルに見えるので、基本は黒のストッキングが良いです。ベージュのストッキングは、弔事というよりは慶事の色合いが強くなります。素足で参列される方は少ないと思いますが、フォーマルシーンでは「素足は服をまとっていないのと同じ」と言われますので、この点も知識として知っておきましょう。
[6] 不祝儀袋を包む袱紗(ふくさ)
贈り物の金品を包んだり覆うことに使用する儀礼用の絹布を袱紗(ふくさ)といいます。冠婚葬祭の際に、熨斗袋(のしぶくろ)を包む用途として使われており、葬儀においては、不祝儀袋(香典袋)を包むのに使用されます。
[7] 無地のハンカチ
ハンカチは、柄のない無地のものを準備しましょう。色は白か黒のものを選びます。
[8] 暗い色味の無地の傘
弔事の際に、出棺を外で待ったり、納骨でお墓に伺ったりして外にいる場面で雨が降っていることもあるでしょう。雨が降っている際には、黒や紺色などの暗い色味の無地の傘を使います。明るい色であったり、柄や模様がある傘は、弔事の場にはふさわしくありません。
[9] 派手なネイルをしている人は、ネイルを落とすか手袋を用意
もし、華やかなネイルをしている場合は、ネイルを落としてから参列しましょう。もしネイルを落とせない場合には、黒の手袋を着用して隠す方もいらっしゃいますが、仏式の焼香や食事の時には手袋を外すのでネイルが人の目に触れることになります。普段からネイルを落とすためのリムーバーを常備し、出来る限りネイルは落とすようにしましょう。
[10] 親族であれば、黒いエプロンがあると便利
親族や近い間柄の方のお通夜や葬儀には、お手伝いをする場面があります。ですので、台所仕事などの手伝いをする際に、黒いエプロンがあると便利です。葬儀会社を利用して、会場で行う場合がほとんどですが、自宅で行う場合は、参列者の接待のために台所仕事も必要になります。黒いエプロンがあると葬儀のマナーを守りつつ、喪服が汚れる心配がありません。
喪服に合わせる小物をそれぞれ解説いたしました。ここからは、それぞれの人気ランキングをご紹介しますので、もしお気に召すものがありましたら、ぜひご検討ください。
フォーマルバッグの人気ランキング3選 [2024年4月度]
1位 ALFB01 布製 フォーマルバッグ サブバッグ ふくさ 3点セット
2位 ALFB03 布製 フォーマルバッグ サブバッグ ふくさ 3点セット
3位 ALFB02 布製 フォーマルバッグ サブバッグ ふくさ 3点セット
フォーマルバッグは、すべて布製なのでしょうか?
はい、喪主や参列者の方、どのようなお立場の方でも使用していただけるように、布製のフォーマルバッグで揃えています。お通夜や葬儀でも使用できますが、お子様がいる方は卒入式でも使用していただけます。
パールネックレスの人気ランキング3選 [2024年4月度]
1位 NEP8MN01 [マグネット留め] [ホワイト] [ピアスセット] パールネックレス
2位 NE8MN02 [マグネット留め] [グレー] [イヤリングセット] パールネックレス
3位 NE8MN03 [マグネット留め] [ブラック] [イヤリングセット] パールネックレス
どのパールネックレスも綺麗ですね。マグネット留めのネックレスなら、着脱も簡単そうです。
はい、すべて人の手でつくる人工真珠ですが、本真珠やアコヤ真珠に劣らない美しい輝きがあります。特注の研磨装置でパールを磨いておりますので、お客様からは「綺麗なパール」「お値段以上」「人工真珠とは分からない」と評価していただくことが多いですね。
数珠の人気ランキング3選 [2024年4月度]
1位 NJ02 [略式数珠] 2連 数珠 念珠
2位 NJ01 [略式数珠] 1連 数珠 念珠
3位 NJ08 [略式数珠] 1連 数珠 念珠
数珠はどう選べばよいのでしょうか?
ご自身の宗派に合わせて、1連の数珠か2連の数珠かをお選びください。浄土真宗なら2連、それ以外なら1連、といった具合ですね。略式数珠ですので、日蓮宗以外のどの宗派にも使用していただけます。あとはお好みの色味や石の種類からお選びください。
喪服を着るときのマナーや着こなし
喪服の着こなしにおいても注意すべきマナーがあります。周囲の方に、不快感を与えないよう、喪服を購入する前にしっかり把握しておきましょう。
[1] 肌の露出を控える
葬儀の場では、肌の露出を抑えます。そのため、首元や衿元が開いているデザインのものは避けましょう。基準として、デコルテが隠れる衿元が詰まった喪服を選びましょう。
ワンピースやブラウスの袖丈としては、5分丈の半袖から長袖のものを選びます。袖なしのものは華やかな装いに見えますので選ぶのは避けます。
[2] スカート丈はひざ下からふくらはぎの間が一般的
喪主や喪主の親族が着用する正喪服は、スカート丈は立った状態で膝が隠れるひざ丈から、くるぶし丈のものにします。
参列者が主に着用する準喪服は、スカート丈は立った状態で膝が隠れるひざ丈からミディ丈(ふくらはぎ丈)のものにします。
[3] ダイヤやゴールドのリングでないものであれば、結婚指輪もつけても問題ない
結婚指輪もダイヤなどがまったく用いられていないシンプルなデザインで、リングの部分がゴールドでなければ、つけていても問題ありません。指輪は必ずしもつける必要はありません。自分の装いを引き立たせるような効果にならないことが大切です。
まとめ:弔事にふさわしい装いになるよう、小物も準備しておくことが大切
いかがでしたでしょうか?
お通夜や葬儀の装いに用意すべき小物やマナー、喪服の着こなしについて解説しました。お通夜や葬儀などの弔事は、突然知らされます。突然の知らせに慌てないためにも事前に準備をしておくことが大切です。パールネックレスやフォーマルバッグ、数珠のランキングも紹介していますので、小物を選ぶ際には、ぜひ参考にしてください。
喪服に合わせる小物にもそれぞれマナーがあります
用意する小物は、上記の小物リストを参考にしてください
マナーを守ったうえで、ご自身の好みに合わせた小物を選ぶと良い
なるほど、喪服に合わせる小物にも、マナーがあるのですね。
正喪服を着用する喪主や親族は、革製のバッグは合わせてはいけない、というのは知りませんでした。
はい、ご存じない方もいらっしゃいますね。
ネックレスも2連ではなく、1連のネックレスを選ばないといけない、というのも知りませんでしたね。2連のネックレスは、「弔事では不幸が重なる」という意味に捉えられてしまう、というのは事前に知れてよかったです。
そうですね、小物にもそれぞれマナーがありますので、マナーを守った上でご自身の気に入るものをお選びください。
喪服に合わせる小物は、バッグやネックレスなど複数ありますが、何を選んでもよいわけではありません。マナーを守った着こなしをするためにも、まずは小物に関するマナーからおさらいしておきましょう。
インターネット通販であれば、外出もせずに手軽に喪服用の小物を調べることも可能です。既に喪服や小物を持っている場合でも、着用する機会が増えてくる前に一度調べておくと良いでしょう。
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