2023
12.04
ブラックフォーマル [ALB026]

【それダメ?】喪服のレディースパンツスーツを着るのはマナー違反?パンツスーツがダメな理由は?

最終更新日 : 2025年1月17日

ブラックフォーマル

まず、結論から申し上げますと、喪服のパンツスーツは、参列者であれば、通夜や葬儀に着用して問題はありませんし、マナー違反ではありません。ただ、喪主やその親族の場合で、パンツスーツの喪服を着用する場合は、注意が必要です。

「喪服のパンツスーツが、マナー違反だと言われるのって、何故だろう?」
「喪服のパンツスーツは、略喪服なの?略喪服ってなに?喪服とどう違うの?」
「喪服のパンツスーツは、どんな着こなしがいいの?」

と、お考えの方も多いのではないでしょうか?

この記事では、喪主・参列者それぞれのお立場の方に向けて、通夜・葬儀・法要の装いを解説します。パンツスーツの喪服の着こなしの注意点についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

この記事は、aniva・organic編集部が書いています。
フォーマルスペシャリスト資格保有。メンズ・レディース問わず、喪服を年間2,000着以上の販売実績あり。パールネックレス・フォーマルバッグも年間2,000点以上販売。冠婚葬祭のマナーに準じた礼装を、シーンに合わせてご提案いたします。

aniva・organic編集部

目次


喪服のパンツスーツが、ダメな理由は?

喪服のパンツスーツって、マナー違反なのでしょうか?

みなさん、喪服でもパンツスーツで参列されているし、マナー違反じゃないと思うけど・・・

はい、まず喪服のパンツスーツの格式は、準喪服になります。喪服の格式は、格式が高い順に「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3つです。

参列者であれば、通夜や葬儀に準喪服を着用しますので、準喪服のパンツスーツを着て、お通夜や葬儀に参列することは、マナー違反ではありません。

そうなのですね、喪服のパンツスーツでもマナー違反にならないのでしたら、安心しました。

参列者は問題ないってことは、喪主の場合は注意が必要?ってことでしょうか?

はい、喪主や喪主の親族・近親者は、最も格式の高い正喪服を葬儀では着用します。パンツスーツの格式は準喪服になりますので、喪主の立場でパンツスーツを着用されるのは、格式に厳格なお家柄の場合は、マナー違反・ダメと捉えられる場合があります。

ただ、喪主のお立場であっても、葬儀の規模が小さかったり、格式に厳格なお家柄でなく、特別な理由があってパンツスーツしか着れない、ということであれば、パンツスーツを着用しても良いのではないか、とは思いますね。

そうなのですね、ありがとうございます。ダメと言われる理由が理解ができました。

喪服のパンツスーツって、格式が略喪服になる、というのも聞いたことがあるのですが、どうなのでしょうか?

はい、略喪服のカラーは、濃紺・ダークグレーになるのですが、濃紺・ダークグレーのパンツスーツであれば、格式は略喪服になります。準喪服や正喪服のカラーは、喪服専用のカラーで通常の黒色ではなく深い黒色になりますので、濃染加工を施した喪服専用のカラーである深い黒色のパンツスーツであれば、準喪服になりますね。

そうなのですね、カラーの違いなのですね。整理ができました。

はい、ここからは、正喪服・準喪服・略喪服の解説をいたします。男性の装いについても触れますので、参考までにご確認ください。また、パンツスーツのメリットや喪服自体の生地の違いについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

喪服には、格式の違いによって、正喪服・準喪服・略喪服の3種類があります。
それぞれのお立場や状況によって、着る喪服が異なりますので、ご自身の立場によって、着用される喪服を選ばれると良いでしょう。

・正喪服とは、格式が最も高く正式な装いです。
 喪主や親族・近親者などが着用します。

・準喪服とは、正喪服に準じた装いで、さまざまな場面で着用できる一般的な喪服です。
 参列者が主に着用します。通夜を夜間に行う場合は、喪主であっても準喪服を着用する場合があります。

・略喪服は、準喪服よりも日常の服装に近くなります。
 一般的には略喪服として着用する服装はダークスーツです。
 ただ、ダークスーツといえど、あくまでも弔事ということを心得ていることが大切です。

[女性編] 通夜・葬儀・法要の装い

ここからは、女性の正喪服・準喪服・略喪服の装いについて解説いたします。

女性の装いに関して

・立場
・喪服の格式
・洋装、もしくは和装かどうか
・通夜、葬儀、法要
・昼、もしくは夜での開催かどうか

の5パターンで、着用されると良い装いをまとめています。
喪主も参列者も準喪服であるブラックフォーマルスーツを着用されるシーンがありますので、もし、準喪服を1着もお持ちでない場合は、学校を卒業されて社会人になるタイミングや成人式、参列の頻度が高くなるタイミングで事前に1着は用意されておいた方が良いでしょう。

[喪主][正喪服][洋装][葬儀] ブラックフォーマルドレス

洋装で、喪主が正喪服を着用される場合の装いです。

洋装での正喪服の着用例になります。正喪服は、喪主や喪主の親族・近親者が着用します。

正喪服は、シンプルであらたまったワンピース・ツーピース・アンサンブルなどです。衿元は詰まっていて、袖は長い袖、着丈は膝が隠れるひざ丈から、くるぶし丈のものにします。靴は黒でシンプルなデザインのパンプス、ストッキングも黒を着用します。バッグも黒で、布製のシンプルなデザインを選び、サイズは小型が好ましいです。アクセサリーは、パールネックレスを合わせます。

[喪主][正喪服][和装][葬儀] 日向五つ紋付き

和装の正喪服は、女性の場合は、黒無地の染め抜き日向五つ紋付きで、黒喪帯を合わせた正喪服を着用します。

[喪主][準喪服][洋装][通夜][法要] ブラックフォーマルスーツ

洋装で、参列者が準喪服を着用される場合の装いです。

洋装での準喪服の着用例になります。準喪服は、参列者が主に着用します。

喪主の親族・近親者の女性であっても、お通夜の際は、正喪服ではなく準喪服を着用する場合があります。
喪主の男性が、通夜で準喪服を着用される(正喪服のモーニングコートは昼間の服装なので、夕方から夜間にかけて行う通夜では着用しません)際に、喪主の親族・近親者の女性も男性側と格式を合わせるために、準喪服を着用する場合があるためです。

準喪服は、一般的な喪服であるワンピース・アンサンブル・スーツなどで、パンツスーツでも構いません。袖丈は5分丈から長袖、着丈は膝が隠れるひざ丈からミディ丈(ふくらはぎ丈)のものにします。バッグは黒で、布製や革製などの中型までのサイズで構いませんが、カジュアルにならないように気を付けます。靴は黒で、シンプルなデザインのパンプスにし、ストッキングは黒が良いでしょう。アクセサリーは、パールネックレスを合わせます。

パンツスーツは、格式が準喪服にあたります。なので、喪主側で葬儀に着用する場合は、正喪服でなくても問題がないか事前確認をしておいた方が安心です。

[参列者][略喪服][洋装][通夜] ダークスーツ

洋装で、参列者が略喪服を着用される場合の装いです。

濃紺・ダークグレーなどのダークカラーのワンピースやツーピース、アンサンブル、パンツスーツなどです。黒い服であれば、トップスとボトムスの単品コーディネートでも構いません。ただし、大きく開いた衿ぐりや袖なし・大胆なスリットなどは、華やかに見えてしまうので気をつけます。基本的には黒やダーク系でまとめるので、白いインナーは来ません。バッグは布製や革製などの中型までのもので、できるだけ金具がないものを合わせます。靴は、シンプルな光沢のない黒を選びます。ストッキングも黒が良いでしょう。

[男性編] 通夜・葬儀・法要の装い

ここからは、男性の正喪服・準喪服・略喪服の装いについて解説いたします。

男性の装いに関して

・立場
・喪服の格式
・洋装、もしくは和装かどうか
・通夜、葬儀、法要
・昼、もしくは夜での開催かどうか

の5パターンで、着用されると良い装いをまとめています。
喪主も参列者も準喪服であるブラックスーツを着用されるシーンがありますので
もし、準喪服を1着もお持ちでない場合は、学校を卒業されて社会人になるタイミングや成人式、参列の頻度が高くなるタイミングで事前に1着は用意されておいた方が良いでしょう。

[喪主][正喪服][洋装][葬儀] モーニングコート

ベストは黒で、ベストの白襟は必ず外します。チーフは基本的に挿しませんが、挿す場合は、黒でTVホールドにします。タイタックやカフリンクスは、付けなくても構いません。なお、付ける場合は、真珠やオニキスなどの黒い石で金属はシルバーです。モーニングコートは昼間の服装ですから、通夜に着るものではありません。

[喪主][正喪服][和装][葬儀] 五つ紋付き羽織袴

男性の場合は、慶弔(けいちょう)で区別はなく黒の五つ紋付き羽織袴です。羽織紐や鼻緒なども白が基本ですが、黒を使う場合もあります。

[喪主][準喪服][洋装][通夜][法要] ブラックスーツ

喪主や親族・近親者は、最も格式が高い正喪服であるモーニングコートを着ますが、モーニングコートは昼間の服装です。なので、夕方から夜間にかけて行うことが多い通夜には相応しくありません。ですので、喪主の場合でも通夜では、準喪服であるブラックスーツを着用します。
ブラックスーツの装いは、上着の打ち合わせは、ダブルでもシングルでも構いません。シングルの場合のベストは、必ず黒です。スラックスの裾口は、シングルです。チーフやカフリンクスは、基本的につけなくて良いです。

[参列者][準喪服][洋装][葬儀][通夜][法要] ブラックスーツ

一般的な喪服は、準喪服であるブラックスーツを指します。
ブラックスーツの装いは、上着の打ち合わせは、ダブルでもシングルでも構いません。シングルの場合のベストは、必ず黒です。スラックスの裾口は、シングルです。チーフやカフリンクスは、基本的につけなくて良いです。
靴は黒革(カーフ)の紐結び(レースアップ)で、デザインはシンプルなストレートチップ(先端部にラインが1本入っているタイプ)か、プレーントウ(先端部に飾りのないタイプ)が基本です。

[参列者][略喪服][洋装][通夜] ダークスーツ

ダークスーツとは、濃紺またはダークグレーなどの黒っぽい地味な無地系のスーツを意味します。ワイシャツは白の無地で、ネクタイは黒無地またはダークグレーの無地などの地味なものを合わせます。七回忌以降の法要の場合は、地味な小紋柄でも良いでしょう。
靴は黒革(カーフ)の紐結び(レースアップ)で、デザインはシンプルなストレートチップ(先端部にラインが1本入っているタイプ)か、プレーントウ(先端部に飾りのないタイプ)が基本です。ダークスーツ(略喪服)の場合には、多少デザインのある靴を履くこともできますが、光る素材のついたものは避けましょう。

喪服のパンツスーツを選ぶ際の注意点は?

[1] 喪服のカラーは、濃染加工を施した喪服専用の深い黒色のものを選ぶ

正喪服や準喪服の一般に「喪服」と言われる洋装のカラーは、通常の黒色とは違い、濃染加工を施した「深い」黒色になります。

そこで、正喪服や準喪服を選ぶ際には、「濃染加工」「FBK仕上げ」「喪服専用の生地を使用」などのキーワードが記載されている喪服を選んだ方が良いです。

パンツスーツが略喪服なのか、準喪服なのかは、カラーの違いとおっしゃっていた事ですね。

はい、そうです。喪服専用の深い黒の生地で仕上げられているパンツスーツでしたら、準喪服としてお通夜や葬儀に着用いただいて問題ありません。

[2] 喪服のデザインは、ゆったりとしたデザインで体型をカバー

フォーマルシーンですので、身体のラインが出るものは避け、1回や2回の着用だけではなく、長年着用することも考慮するとゆったりとしたデザインがおすすめです。パンツスーツですと、パンツの裾幅にゆとりがあるものを選ぶと、席から立ち上がる際や座る際にも窮屈感がなく動きやすいです。

[3] 夏場でも長い袖や着丈で肌の露出を抑える

袖丈としては5分丈から長袖、ワンピースの着丈は膝が隠れる膝丈以上のものを選びます。パンツスーツは着丈を気にせずともよいですが、袖丈は注意しましょう。ジャケットとブラウス・パンツがセットになっている3点セットスーツを購入される際は、ブラウスの袖丈が5分丈以上のものを選びましょう。ワンピースとも共通しますが、袖なしのものは華やかなに見えますので選ぶのは避けます。

おすすめの準喪服のパンツスーツ2選

ALB026 [準喪服] 3点セットパンツスーツ

ALB027 [準喪服] 3点セットパンツスーツ


まとめ:マナー違反は、立場で格式を合わせない事。パンツスーツの喪服は、参列者であれば問題はありません。

いかがでしたでしょうか?

立場やそれぞれの状況で、着用する装いが変わります。
そのため、次のことを注意していただければ良いでしょう。

葬儀では、喪主は正喪服、参列者は準喪服を着用する

パンツスーツの喪服は、格式が準喪服になる

パンツスーツの喪服は、参列者であれば、お通夜や葬儀で着用してもマナー違反にはならない

なるほど、参列者であれば、パンツスーツの喪服を、通夜や葬儀で着用しても問題ないのですね。ただ、通夜の場合は、喪主は注意が必要ですね。

はい、そうです。参列者が、パンツスーツの喪服を着用する場合は、なんら問題はありません。喪主は夜間は正喪服のモーニングコートが着用できませんので、通夜の場合は、準喪服を着用するケースもありますね。

喪主や喪主の親族・近親者は正喪服を着用してください、っていうけれど、全員が正喪服を着用する、というのは、なかなか難しいですよね。

はい、式の規模によっては、喪主の旦那様と奥様は正喪服で、ほかの親族・近親者の方は準喪服を着用するケースも増えていますね。なので、喪主側のなかで可能な限り格式を合わせる、で良いと思いますし、不安な場合は、なにを着用するのか事前確認をしておくと安心ですね。

フォーマルシーンでは、立場で装いの格式を合わせることが大切です。

葬祭のシーンでいえば、喪主が通夜などで準喪服を着用しているのに、参列者側が準喪服よりも格式の高い正喪服を着用していると、格式が合いません。また、喪主の立場での男性側・女性側とで格式が合っていないのも避けた方が良いでしょう。

パンツスーツは準喪服になるため、喪主の男性側が正喪服であるモーニングコートを着用されている場合に、女性側が準喪服のパンツスーツを着用しているのであれば、喪主のなかで格式が合いません。参列者は準喪服を着用していれば問題ありませんが、ご自身が喪主の立場の場合は、パンツスーツを着用する際に、特別な事由や身体的な理由でパンツスーツしか着用できない場合を除き、事前に親族間で何を着用されるのか確認された方が安心です。

パンツスーツの喪服は、参列者であれば、通夜や葬儀に着用して問題はありません。パンツスーツは、寒い冬の時期も肌の露出を抑えることができるので、重宝いたします。動きやすさやスカート丈を気にしなくてもよいという利点もありますので、もしパンツスーツをお持ちでない場合は、1着用意されても良いでしょう。

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