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【50代女性向け】喪服のパンツスーツのおしゃれな着こなし方とは?パンツスーツはマナー違反?
最終更新日 : 2024年12月1日
喪服であっても「おしゃれな着こなしを知りたい」という女性も多いですが、着こなしやマナーに関して、迷いもあり「どのような装いが適切なのかが分からない」というお声も頂戴します。
この記事では
「喪服でパンツスーツって、マナー違反じゃないの?」
「喪服でパンツスーツって、ダメって言われたけど・・・」
「喪服のパンツスーツで、自分の年代に合ったオシャレな着こなしを知りたい」
そのようなお悩みをお持ちの50代前後の女性に向けて、オシャレな着こなしを解説します。ぜひ参考にしてください。
この記事は、aniva・organic編集部が書いています。
フォーマルスペシャリスト資格保有。メンズ・レディース問わず、喪服を年間2,000着以上の販売実績あり。パールネックレス・フォーマルバッグも年間2,000点以上販売。冠婚葬祭のマナーに準じた礼装を、シーンに合わせてご提案いたします。
aniva・organic編集部
目次
50代女性の喪服選びのNGポイント
50代の女性から「喪服のパンツスーツで、自分の年代に合ったオシャレな着こなしを知りたい」というご質問を頂戴しました。今回は、喪服のパンツスーツについて、年代に合ったオシャレな着こなしをご紹介します。
喪服でパンツスーツって、マナー違反じゃないでしょうか?昔、実母から「喪服でパンツスーツはダメよ」と言われた覚えがあるのですが・・・。
喪主のお立場でなく、参列者のお立場であれば、喪服のパンツスーツはマナー違反ではありません。また、喪主のお立場であっても、格式に厳格なお家柄でなく、特別な理由があってパンツスーツしか着れない、ということであれば、パンツスーツを着用しても良いのではないか、と思います。
参列者であれば、パンツスーツもOK、というのはどういうことでしょうか?
はい、パンツスーツは、格式が準喪服にあたります。喪主は、葬儀であれば格式の高い正喪服を着用しますので、喪主のお立場では準喪服のパンツスーツを着用しません。参列者は、葬儀であれば格式が正喪服の下にあたる準喪服を着用します。ですので、参列者であれば、準喪服のパンツスーツを着用しても、なんら問題はありません。
そうなのですね。パンツスーツは、喪服として問題ない、というのは安心しました。
あとは、おしゃれな着こなしを教えてもらえたら嬉しいですね。
はい、着こなしについても、NGポイントの解説の後に、順番に説明していきますね。
喪服の選び方にもNGポイントがあります。喪服として、そもそも着用しても問題ない装いなのか、どのような点に気をつけた方がよいのかを説明していきます。
喪主の立場であれば、パンツスーツは選ばない
まず気を付けたいのは、「喪主のお立場であれば、パンツスーツは選ばない」という点です。先ほども説明しましたが、パンツスーツは、格式が準喪服にあたります。喪主は、葬儀であれば格式の最も高い正喪服を着用しますので、喪主のお立場では準喪服のパンツスーツを着用しません。参列者は、葬儀であれば格式が正喪服の下にあたる準喪服を着用します。ですので、参列者であれば、準喪服のパンツスーツを着用しても、なんら問題はありません。
黒のビジネススーツで葬儀には参列しない
正喪服や準喪服の一般に「喪服」と言われる洋装のカラーは、通常の黒色とは違い、濃染加工を施した「深い」黒色になります。
ビジネススーツも黒色の無地で地味なデザインであれば、略喪服として使用しても問題ありませんが、略喪服を着用できるのは、故人が亡くなった当日に開かれるお通夜と七回忌以降の法要からになります。故人が亡くなった翌日以降に開かれるお通夜や葬儀では、参列者は準喪服を着用し、喪主も正喪服を着用します。ここでは、略喪服を着用しません。
よくある間違いは、黒色のビジネススーツで葬儀に参列することです。深い黒色の正喪服や準喪服のなかに、通常の黒色のビジネススーツがまぎれると、ビジネススーツのみグレーに見えてしまい、悪目立ちをしてしまいます。フォーマルシーンでは、喪主間や参列者の間で格式を合わせることが重要です。
私の年代で、黒のビジネススーツで葬儀に参列する、というのは避けたいですね。
そうですね、社会的なお立場もある方が多いと思いますので、特別な理由がない限り、準喪服をきちんと用意された方が良いですね。 通常の黒色も準喪服などの深い黒色のなかに入るとグレーに見えてしまう、というのは知りませんでした。
はい、たまに「黒色のビジネススーツで葬儀は十分」というお声も聞きますが、ご自身の知らない所で恥をかきますので、参列者の方は、準喪服を用意したほうが良いですし、喪主のお立場であれば、なおさら正喪服を準備したほうが良いです。
それでは、次に正喪服と準喪服の違いを説明しますね。
50代女性だからこそ、知っておきたい正喪服・準喪服の違い
喪服には、格式が高い順に、「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3種類があることをご存じでしょうか?
通夜や葬儀に着用する喪服は、どの立場で式に参列するのかでふさわしい礼装は変わります。
正喪服とは
正喪服は、最も格式が高く、葬儀の場で喪主が着用する喪服です。
女性の正喪服は、洋装であれば「ブラックフォーマルドレス」。男性の正喪服は、洋装であれば「モーニングコート」が該当し、ビジネス用の黒よりも濃い黒の生地です。
正喪服は、シンプルであらたまったワンピース・ツーピース・アンサンブルなどです。衿元は詰まっていて、袖は長い袖、着丈は膝が隠れるひざ丈から、くるぶし丈のものにします。靴は黒でシンプルなデザインのパンプス、ストッキングも黒を着用します。バッグも黒で、布製のシンプルなデザインを選び、サイズは小型が好ましいです。アクセサリーは、パールネックレスを合わせます。
正喪服は、喪主や喪主の親族が葬儀で着る洋装ですね。
はい、そうです。1点注意点としては、夜間の通夜は、喪主であっても正喪服ではなく準喪服を着用します。
お通夜では、喪主でも正喪服ではなく準喪服を着用する?それは何故なのでしょうか?
はい、喪主の正喪服は、洋装で男性の場合、モーニングコートになるのですが、モーニングコートは昼間の服装になり、夜間の服装ではありません。お通夜は、夜間に行うことが多いため、喪主であっても、「夜間のお通夜」は、正喪服ではなく、準喪服を着用します。
男性・女性で喪主間でも格式を合わせないといけませんので、男性が準喪服を着用するのであれば、女性も準喪服を着用します。男性が準喪服で、女性が正喪服だと、喪主間で格式が合いませんよね。
そうなのですね、よく理解できました。
準喪服とは
準喪服は、主に参列者がお通夜やご葬儀、法要(三回忌法要まで)で着用します。喪主の親族・近親者の女性であっても、正喪服ではなく準喪服を着用する場合もあります。
女性の準喪服は「ブラックフォーマルスーツ」、男性の準喪服は「ブラックスーツ」が該当し、正喪服と同じく、生地の色はビジネス用の黒よりも濃い黒色です。「準」とついていますが、喪服メーカーが「喪服」として販売している喪服の多くは、準喪服に該当します。
準喪服は、一般的な喪服であるワンピース・アンサンブル・スーツなどで、パンツスーツでも構いません。袖丈は5分丈から長袖、着丈は膝が隠れるひざ丈からミディ丈(ふくらはぎ丈)のものにします。バッグは黒で、布製や革製などの中型までのサイズで構いませんが、カジュアルにならないように気を付けます。靴は黒で、シンプルなデザインのパンプスにし、ストッキングは黒が良いでしょう。アクセサリーは、パールネックレスを合わせます。
準喪服は、参列者が主に着る洋装ですね。
はい、そうです。50代になると、取引先の方や知人・友人、親族などのお通夜や葬儀・法事に参列する機会が多くなってまいります。毎回同じ準喪服で参列すると、着こなしのバリエーションも偏ってきますので、違うデザインで準喪服も2着以上あると良いですね。
50代女性の準喪服を選ぶ5つのポイント
次に、50代女性だからこそ、準喪服を選ぶ際に気を付けたい5つのポイントについて、説明いたします。
[1] 色は、品格を高めた漆黒の生地を選ぶ
正喪服や準喪服の一般に「喪服」と言われる洋装のカラーは、通常の黒色とは違い、濃染加工を施した「深い」黒色になります。先ほども解説しましたが、深い黒色の正喪服や準喪服のなかに、通常の黒色のビジネススーツがまぎれると、ビジネススーツのみグレーに見えてしまい、悪目立ちをしてしまいます。
そこで、正喪服や準喪服を選ぶ際には、「濃染加工」「FBK仕上げ」「喪服専用の生地を使用」などのキーワードが記載されている喪服を選んだ方が良いです。
※aniva・organicで販売する喪服の生地は、通常の黒い生地とは異なる、深く濃い黒色のフォーマル生地です。特殊濃染加工技術のFBK仕上げにより、発色が素晴らしく、より黒く、一段と深みのあるフォーマルシーンにふさわしい素材を使用しています。
[2] 生地は、レース使いで上質感を演出
華美なデザインを避ける喪服の着こなしのなかで、他との差を分ける要素の1つとして、レース生地があります。レース生地とは、生地のなかに糸を組んだり編み込んだりすることで、部位に変化を付けた生地です。花柄の模様や立体的な線を浮き出させることによって、無地の生地が多い喪服のなかであっても、レース生地は、華美にならずに上品な装いを表現できます。
レースの刺繍があると、無地の喪服が多い中で、よりおしゃれな装いになりますね。
はい、若いころは無地のシンプルな物が良かったりするのですが、年齢を重ねるごとにレース使いの喪服を選ばれる方が増えてきますね。おすすめです。
[3] サイズは、ゆったりとしたデザインで体型をカバー
フォーマルシーンですので、身体のラインが出るものは避け、1回や2回の着用だけではなく、長年着用することも考慮するとゆったりとしたデザインがおすすめです。パンツスーツですと、パンツの裾幅にゆとりがあるものを選ぶと、席から立ち上がる際や座る際にも窮屈感がなく動きやすいです。
[4] 夏場でも長い袖や着丈で肌の露出を抑える
袖丈としては5分丈から長袖、ワンピースの着丈は膝が隠れる膝丈以上のものを選びます。パンツスーツは着丈を気にせずともよいですが、袖丈は注意しましょう。ジャケットとブラウス・パンツがセットになっている3点セットスーツを購入される際は、ブラウスの袖丈が5分丈以上のものを選びましょう。ワンピースとも共通しますが、袖なしのものは華やかに見えますので選ぶのは避けます。
[5] 冬場のコートは黒か濃紺、殺生を連想させるファー付きは避けます
冬場の寒い時期に着用するコートは、色は黒か濃紺が基本です。着丈は膝が隠れる丈にし、光沢のあるものや殺生を連想させるファー付きは避けます。また、カジュアルなダウンコートなども避けます。どうしてもほかに望ましいコートをお持ちでない場合には、会場の外でコートを脱ぎ、袋などに入れて目立たないようにしてから会場に入ると良いでしょう。ただし、出棺でお見送りをする際は、コートを着用する場合がありますので注意しましょう。
足元の装いとしては、弔事は黒のストッキングを着用します。「黒のタイツはダメでしょうか?」と、ご質問を頂戴しますが、黒のストッキングが基本です。体調の都合などでどうしてもタイツを履く場合は、肌が透けるくらいの厚さのものにしてください。厚手のタイツはカジュアルに見えるので、基本は黒のストッキングが良いです。
防寒対策であれば、アンサンブルやワンピースでタイツを履くよりは、パンツスーツでストッキングを履く方が肌の露出が少なく、マナー上も望ましいです。
50代女性のおしゃれな喪服の着こなし方
次に、50代女性におすすめの喪服の着こなし方をご紹介します。
黒の8mm珠パールネックレスで上質感を演出
ネックレスやイヤリングを付ける場合は、パールが基本です。パール以外では、ジェット・黒のオニキス・黒曜石も問題ありませんが、すべて黒で統一します。ネックレスの場合、パールの粒は大きくなりすぎず8mmくらいまでを目安として、一連の首に添うものにします。長いものは派手に見え、二連三連のネックレスは、「不幸が重なる」という意味にもつながるため、選ぶのを避けましょう。
イヤリングやピアスは、揺れるタイプではなく一粒のシンプルなものを選び、指輪もダイヤなどがまったく用いられていないシンプルなデザインで、リングの部分はゴールドは避けます。
50代女性におすすめのネックレスは、黒のパールネックレスになります。パールの粒も8.0mm珠を目安とし、一粒のイヤリングもセットとなっているものを選べば、ご自身のシンプルな指輪を合わせることで、弔事に必要なアクセサリーは全て揃います。
パールのネックレスもホワイトの方が多いので、黒のパールでも問題ないのであれば、一度自分にも似合うかどうか考えてみたいですね。
弔事では、黒のストッキングを着用する
弔事では、黒のストッキングを合わせます。ベージュのストッキングは、弔事というよりは慶事の色合いが強くなりますし、黒であってもタイツの着用はおすすめできません。素足で参列される方は少ないと思いますが、フォーマルシーンでは「素足は服をまとっていないのと同じ」と言われますので、この点も知識として知っておきましょう。フォーマルシーンでは、マナー上、NGになる点も多いので、社会的な立場もある50代女性には、年長者としてマナー上問題ないものを着用していただき、周りの方のお手本ともなってもらいたいものです。
バッグは、ゴールドの金具は避け、シンプルなデザインのものを
有名なブランドの黒の革製のバッグを合わせる方もいますが、あくまでもフォーマルシーンですので、カジュアルにならないように気を付けます。ゴールドの金具や金具自体が目立つもの、ブランドロゴが表に見えるデザインのものは、フォーマルシーンに適しません。喪主であれば、布製のシンプルなデザインのフォーマルバッグを用意しましょう。参列者であれば、布製でも革製でも構いませんがフォーマルバッグとして販売されているものを用意した方が無難です。
50代女性におすすめの準喪服のパンツスーツ2選
ALB027 [準喪服] 3点セットパンツスーツ
ALB026 [準喪服] 3点セットパンツスーツ
50代女性におすすめの正喪服
ALB024 [正喪服] 3点セットスーツ
まとめ:レース使いの喪服や黒のパールネックレスで上質感を演出すると、おしゃれな着こなしに
いかがでしたでしょうか?
「喪服のパンツスーツで、自分の年代に合ったオシャレな着こなしを知りたい」などのお悩みをお持ちの50代前後の女性に向けて、オシャレな着こなしを解説しました。
50代ともなると、取引先の方や知人・友人、親族などのお通夜や葬儀・法事に参列する機会が多くなってまいります。社会的な立場のある方も多いと思いますので、喪服のマナーを理解した上で、レース使いの喪服や黒のパールネックレスをご自身の装いに合わせることで、上品でありながらも他とは違うオシャレな着こなしが表現できるのではないでしょうか?
喪服の色は、品格を高めた漆黒の生地を選ぶ
レース生地は、華美にならずに上品な装いに
黒のパールネックレスで、上質感を演出
喪服のパンツスーツで、おしゃれな着こなしをする方法が理解できました。レース使いの喪服も考えてみますね。
黒のパールネックレスも「いつか用意したいな」と思っていたので、参考になりますね。
はい、ブランドに限らず、より上質なものを選ばれると、上品でオシャレな装いになりますね。レース使いの喪服や黒のパールネックレスは特におすすめです。
インターネット通販であれば、外出もせずに手軽におしゃれデザインの喪服を調べることが可能です。既に喪服を持っている場合でも、着用する機会が増えてくる前に一度調べておくと良いでしょう。
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