2023
08.22

初七日法要での服装マナーは?男性・女性・子どもの適切な服装を解説します

最終更新日 : 2023年9月4日

ブラックフォーマル

故人が亡くなってから七日目に執り行う法事を「初七日法要」といいますが、この初七日法要に参列する際に着用する服装にもマナーがあります。葬儀前後は慌ただしいため、慣れていない方は戸惑ってしまうこともあるでしょう。本番で失敗しないように、マナーを身につけて準備しておくことが大切です。

今回は、初七日法要に参列する際の服装マナーについて、男女別に解説します。また、子どもや妊婦さんのマナーについても紹介していきますので、お悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

初七日法要とは?

初七日とは、故人の命日から七日目のことを指します。また、故人が亡くなってからの七日間は三途の川に行くまでの期間であり、故人が無事に川を渡れるようにお祈りする儀式として初七日法要が行われるとされています。

初七日法要は仏教の考えといわれていますが、浄土真宗は含まれません。浄土真宗は、故人が亡くなると極楽浄土に行くという考え方のため、初七日法要を行わないのが一般的です。

繰り上げ法要・繰り込み法要とは?

初七日法要を日付通り行うのは、参列者のスケジュールの問題もあって難しいケースもあります。最近では、葬儀と初七日法要をまとめて行う「繰り上げ法要」も増えてきました。この繰り上げ法要では、遺体を火葬してから火葬場に戻り、その後準備を整えてから法要を進めていきます。

また、葬儀の中に初七日法要の内容を取り入れて一緒に行う「繰り込み法要」を採用するケースも少なくありません。この場合、僧侶は遺影や位牌に対して読経をし、故人の追善を行っていきます。

繰り上げ法要と繰り込み法要のどちらにしても、葬儀と同じ服装で差し支えありません。

初七日法要での服装マナー

ここからは、初七日法要での服装マナーについて解説します。また、季節に応じた注意点についても併せて説明していきますので、暑さ・寒さ対策としてもお役立てください。

基本的には施主・その家族・参列者も「準喪服」を着用する

初七日法要では、施主とその家族、参列者いずれも準喪服を着用します。いくつか種類はありますが、礼服やブラックフォーマルなどと呼ばれているものを着用すれば問題ありません。

男性の準喪服「ブラックスーツ」

男性用の準喪服は、礼服やフォーマル用と呼ばれるブラックスーツのことですが、ビジネス用のブラックスーツとは生地が違うので注意しましょう。礼服用の生地は墨のような黒で、深みのある漆黒が特徴です。ビジネス用のブラックスーツと比べた場合、黒の質感がはっきりわかるので間違えないようにしましょう。

生地に関しては、春夏用と秋冬用があります。秋冬用はオールシーズン向きですが、暑さが厳しい真夏には厳しいでしょう。一方、春夏用は秋冬用よりも涼しく着用できますが、真冬には向きません。

季節を問わず着用できるものを購入するなら、秋冬用で裏地を背抜きにするなどの工夫をしましょう。また、暑がりの方は春夏用を購入するのもおすすめです。

女性の準喪服「ブラックフォーマルスーツ」

女性の準喪服には、ワンピースやツーピース、アンサンブルなどがあります。こちらも男性と同様、深みのある黒を選ぶことが重要です。女性の場合は、ジャケットやブラウスなどで調整しやすいため、季節に応じて使い分けるのが良いでしょう。

スーツを選ぶ場合は、パンツとスカートのどちらでも差し支えありませんが、ビジネス用ではなくフォーマル用の生地で選ぶようにしましょう。ワンピースやスカートを着用する際は、必ず黒いストッキングを着用します。ただし厚手のものは避け、30デニール以下のものを選びましょう。

子どもの服装マナー

子どもの服装に関するマナーはさほど厳しくありませんが、できるだけ地味な服装で統一するのが無難です。制服がある場合は通年で着用できますが、制服がない場合はあらかじめ法要向けの服を準備しておくと良いでしょう。

たとえば男の子の場合、ネイビーやグレー系のジャケットとパンツに白いシャツが基本で、夏場は地味な色のポロシャツなどにしても問題ありません。靴はローファーが好ましいですが、履き慣れていないと靴擦れを起こしたり滑ったりというトラブルが起こってしまうので、不安な場合は黒系の履き慣れたスニーカーで参列しましょう。

女の子の場合、ネイビーやグレー系のワンピースやツーピースなどが無難です。リボンなどの装飾は地味な色のものにし、できるだけ華美なものは避けましょう。靴下は黒のハイソックスが好ましく、派手な柄のスニーカーなどは避けましょう。

乳幼児に関しては、法要中に泣き出してしまう可能性があり、不安な場合は連れて行かない方が良いケースもあります。これは施主や年長者の意向もあるため、事前に確認して判断するようにしましょう。

家族のみで初七日法要を行う場合の服装は?

家族のみで初七日法要を行う場合は、基本的に準喪服で参列します。施主の意向により略礼服で行う場合もありますが、自分の判断で服装を決めるのはおすすめできません。参列者の服装が異なると失礼にあたるだけでなく、関係している家族の信用を落としてしまうことにもつながるため注意しましょう。

妊婦さんが初七日法要に参列する際の服装は?

妊婦さんが初七日法要に参列する場合も、基本的には準喪服を着用します。ただし、母子の健康が最優先のため、着心地や着脱のしやすさを優先して服装を選びましょう。たとえば、ウエスト周りの締め付けが少ないワンピースや、前ファスナーのものを選ぶと安心です。

夏場の場合、服装に関して事前に僧侶と相談しておくことで、読経のときだけ上着を着るなどの工夫ができます。また、冬場は保温性の高いインナーを着用したりカイロを持参したりするなど、体が冷えないように意識しましょう。

初七日法要での服装以外の身だしなみマナー

初七日法要で準喪服を着用する際は、持ち物やメイクなどのマナーがあります。会場で悪目立ちしないよう、これから解説する5つのポイントを押さえてみてください。

かばん

男性の場合、かばんは持たないのが基本ですが、女性であればツヤのない黒の布製のものを選びましょう。革製は殺生を連想させることからNGでしたが、近年では持参する方も増えてきました。ただし、クロコダイル革といった直接生き物を連想させるものやエナメル加工がされているものは控えましょう。

装飾に関しては、華美に光る金属は厳禁です。できれば装飾がないもので、控えめなリボンなどのデザインを選びましょう。また、かばんに入れるものは香典・数珠・スマホなど最小限のため、サイズは大きすぎないものにしましょう。

靴に関しては、男性は黒のストレートチップ、女性は黒のパンプスが基本です。また、意外と盲点なのが中敷きのデザインです。特に女性の場合、靴自体は黒でも、中敷きにゴールドやラメなどのデザインが施されているものがあるため注意しましょう。

髪型

髪型に関しては、派手な印象を与えないことが重要です。男性の場合は短めに、そして女性は「耳より上は慶事、耳より下は弔事」といわれるように、髪を結ぶ場合は低い位置でまとめましょう。また、ヘアピンやゴムを使う場合は、黒色のものを使いましょう。

アクセサリー

男女ともに、基本的には結婚指輪だけを着用するのがマナーです。ただし女性の場合、パールやオニキス、黒曜石などであれば大きな問題はありません。このとき、黒いパールは不自然に映ることもあるため、パールをつける場合は白いものを選びましょう。

また、二連以上のネックレスは不幸が重なるという意味に捉えられるため、一連のネックレスにしないと失礼にあたります。また、ピアスなどをつける場合もできるだけ小ぶりなものを選びましょう。

化粧

初七日法要では、できるだけ薄化粧にするのが無難です。ただしノーメイクは失礼にあたることが多いため、メイクは必ずするようにしましょう。

注意することは、華やかな印象を避けることです。具体的には、血色を良く見せるようなチークを使わないことや、カラコンやマスカラを使わないことが挙げられます。

まとめ

初七日法要では、準喪服を着用するのが一般的です。僧侶の読経や焼香などがあるため、失礼のない服装で参列しましょう。メイクやアクセサリーに関しても、弔事にふさわしい厳かな雰囲気を意識して臨むのがおすすめです。

「aniva・organic(アニバ・オーガニック)」は、女性のための喪服専門店です。法要での凛とした振る舞いを演出するワンピースや、大人の雰囲気を纏えるパールネックレスなどを豊富に取り揃えております。また、サイズのご要望にも応えられるよう、お客様に配慮したラインナップを用意しておりますので、ご用命の際はぜひご利用ください。