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三回忌での服装マナーは?男性・女性・子供の適切な服装を解説します
最終更新日 : 2023年8月17日
三回忌の服装で何を着るべきか、迷っていませんか。お葬式よりも厳格な服装は必要ないとはいえ、最低限のマナーを知らないと、失礼になることがあります。検索してもさまざまな情報があり、混乱している人もいるかもしれません。
そこで今回は、三回忌に参列する際にベストな服装や、さまざまなマナーについて解説していきます。法要における服装やマナーの悩みについて、解決につながれば幸いです。
三回忌とは?
三回忌とは、故人が亡くなってから二年後の法要のことです。三回忌と名前はついていますが、三年目の命日ではありません。理由は、亡くなった日を最初の忌日として数えることが由来となっているからです。正式には亡くなってから満二年後の命日に行いますが、遺族や参列者の事情を考慮して、前倒しして行うこともあります。
三回忌は、家族と親しい親族を呼んで行うのが一般的です。地域や宗派などによっても異なりますが、家族のみで法要を行うことも増えてきました。通常の流れは、僧侶の読経と参列者の焼香を行い、会食(お斎)をするのが一般的です。
三回忌での服装マナー
三回忌は遺族や親戚が集まり、仏様への感謝とともに故人の幸せをお祈りするものです。清潔感のある着こなしは重要でも、華美に着飾るのは法要の雰囲気にふさわしくありません。基本的には、四十九日法要と同じマナーだと覚えておきましょう。
ここからは、具体的にどのような服装がベストかを解説していきます。暑さ対策についても触れていきますので、参考にしてみてください。
基本的には施主・その家族・参列者も「準喪服」を着用する
三回忌法要では、施主やその家族は「準喪服」を着用するのが基本です。参列者に関しても、案内状に「平服」の指定がない限りは、準喪服で参列すれば間違いありません。準喪服の定義がわからない方のために、詳しく解説していきます。
男性の準喪服「ブラックスーツ」
男性の準喪服は、無地のブラックスーツのことです。ここでいうブラックスーツとは礼服用のことで、ビジネス用のブラックスーツではないので、間違えないようにしましょう。これから新調する方は、「フォーマル用」や「礼服用」と指定されているものを選べば失敗はありません。
ジャケットに関しては、年齢や体格に合わせて、シングルとダブルを選びましょう。二つボタンと三つボタン、段返りなどは、どれを選んでも差し支えありません。ただし、パンツの裾はダブルよりもシングルのほうが、フォーマルな場には適切です。
女性の準喪服「ブラックフォーマルスーツ」
女性の準喪服は、ブラックフォーマルスーツと呼ばれるものです。一般的にはジャケットとスカート、またはパンツがセットになっているものを指します。黒のワンピースやアンサンブルなども、準喪服として着用されることが多いです。
女性のフォーマルの場合は、肌の露出を極力少なくすることです。袖丈は五分袖から長袖で、インナーには長袖のカットソーかブラウスを着用しましょう。ワンピースやスカート丈については、膝丈から太もも丈が適切です。
女性は男性と比べて服装の選択肢が多いことで、悩むことが多いかもしれません。これから購入する方は、デザインが極力シンプルで、装飾を取り外しできるものを選ぶと失敗が少ないでしょう。
七回忌以降であれば、「略喪服(平服)」でもOK
七回忌以降の法要では、「略喪服(平服)」で構わないとされるケースが多くなります。地域や風習によっては、三回忌以降でも略喪服を着用することも珍しくありません。これは施主の判断にもよるため、迷った場合は、事前に確認しておきましょう。
施主側が参列者に案内を出す場合には、必ず服装について触れるようにすると、混乱を防げます。施主や遺族、参列者の服装に差があると、トラブルにつながりかねません。家族や親族だけの集まりであっても、服装は事前に統一しておいたほうが安心です。
ここからは、略喪服で参列する際の服装や、季節に応じた着こなしなどを解説していきます。
男性の略喪服「ダークスーツ」
男性の略喪服とは、ビジネス用のダークスーツです。無地の黒や濃紺、グレーなどのスーツであれば、問題ありません。夏場でもワイシャツだけで参列するのは好ましくなく、読経や焼香の際は、ジャケット着用が基本です。施主や僧侶から脱ぐことを許された場合は、いつでも着られるように持っておきましょう。
夏場のジャケット以外にも、ネクタイの着用も必須です。蒸し暑い日でもできるだけ快適に過ごせるように、速乾性のあるインナーや夏用のジャケットを着用するなどして、工夫しましょう。
女性の略喪服「ダークスーツ」
女性用の略喪服に関しても、ビジネス用のダークスーツが基本です。それ以外にも、ダークカラーのワンピースやツーピース、アンサンブルなどでも代用できます。同色であれば、トップスとボトムスの単品コーディネートでも差し支えありません。
注意点は、略喪服であっても、過度な露出を避けることです。とくに、夏場に襟ぐりの開いたトップスやノースリーブなどを着用するのは、失礼にあたることがあります。読経や焼香の際はジャケットやブラウスなどを着用し、肌が露出しないように気をつけましょう。
子供の服装マナー
子供の服装も、基本的には葬儀や四十九日法要と同じです。制服がある場合は、そのまま着用して出席するといいでしょう。ただし、靴はスニーカーではなく、革靴を選ぶほうがフォーマルにふさわしくなります。大学生の場合は大人と同じ扱いになるため、フォーマルスーツかダークスーツを着用しましょう。
制服がない場合は、黒や濃紺のスーツがベストです。女の子の場合は、黒か濃紺のワンピースであれば間違いありません。トップスは襟つきのワイシャツかポロシャツ、ブラウスを着用しましょう。靴下は無地の白が好ましく、シンプルなものを選べば間違いありません。
乳幼児の服装は厳格に決まってはいませんが、黒や紺などの色に統一するのがベターです。落ち着けない子は、無理に連れて行かないという選択肢もあります。心配な場合は、事前に施主や参列者に確認しておくといいでしょう。
家族のみで三回忌を行う場合の服装は?
家族のみで三回忌を行う場合も、準喪服が基本です。ただし、施主と僧侶の判断から略喪服で行う場合もあります。また、地域性や風習などにより、服装に関してそこまで厳密でないこともありますが、必ず施主や参列者の意見を確認してから判断するようにしましょう。
妊婦さんが三回忌に参列する際の服装は?
妊婦さんが三回忌に参列する場合は、移動や着脱のしやすさを考慮して服装を選びましょう。たとえば、段差の多いところを移動する場合は、履き慣れた靴のほうがいい場合もあります。また、体調が悪くならないように、締め付けない服装を選ぶことが大切です。
周囲への気遣いは必要ですが、妊婦さんと赤ちゃんに影響があってはいけません。履物やストッキングなどに関しては、事前に相談しておくことで、安心して参列できるでしょう。また、読経は長時間になることもあるため、冬場はひざかけや上着などを持参して、体を冷やさないようにすることも重要です。
三回忌での服装以外の身だしなみマナー
三回忌では、服装以外にも気をつけなければならないことがあります。意外と見落とされがちだったり、多くの方が知らなかったりすることもあるため、ここでしっかりと確認しておきましょう。
かばん
かばんは、基本的に光沢のない黒色のものを持参します。布製のシンプルな小型のかばんを選ぶと、間違いありません。かばんに入れるものも重要で、ハンカチは白か黒無地のものを選びます。普段使っている化粧品などでパッケージが派手なものだと、かばんから見えたときに違和感を抱く場合もあるので、気をつけましょう。
男性の場合は、基本的にかばんは持参しないのがマナーです。数珠やお布施などは、スーツの内ポケットに入れるようにしましょう。
靴
靴は、シンプルな黒のパンプスが基本です。ヒールが高くなく、つま先が尖っていないものを選びましょう。リボンなどの装飾がついているものは、極力控えると間違いありません。ストッキングも黒で統一し、無地のタイプを着用しましょう。遠目からは気づきにくくても、細かい柄や模様が入っているものは避けるようにしましょう。
髪型
読経や法要の際は、お辞儀をすることがあるため、できるだけ髪が顔にかからないようにしておくのがオススメです。とくに女性の場合は、髪の長さによって自分に合ったアレンジ方法を知っておくといいでしょう。
たとえば、ロングヘアの場合はギブソンタックなど、髪を低い位置で一つにまとめると、大人っぽい雰囲気が出せます。また、お団子を作る場合も、低い位置にするのが無難です。また、セミロングやミディアムの場合は、ハーフアップで前髪やサイドをすっきりさせると、黒のワンピースやアンサンブルによく似合います。
アクセサリー
三回忌では、結婚指輪以外はつけないほうが無難です。しかし、地域や宗派によっては、不要な場合と、アクセサリーを身につけるのがマナーである二通りの考え方があります。ここでは正解はないため、参列する地域のマナーに従うようにしましょう。
アクセサリーを着用していい場合も、華美になることは避けなければなりません。法要はおしゃれをすることが目的ではなく、故人への敬意を示すことが大切だからです。法事などで身につけてもよいアクセサリーとしてパールがあり、涙を象徴するジュエリーともいわれています。パールを身につけることで悲しみを表すことができるため、法要で着用されることが多いのです。
一方で、20代までの女性が参列する場合は、アクセサリーをつけないほうが好まれることもあります。地域や年齢に合わせて、品のある装いを意識することが大切です。
化粧
三回忌のお化粧は、服装と同じく、華美にならないようにすることが大切です。ただし、ノーメイクは失礼にあたるため、華やかな印象にならないように、最低限のメイクをしましょう。
基本は落ち着いた雰囲気を意識し、アイメイクが派手になりすぎないように気をつけます。たとえば、アイラインやアイシャドーを避け、マスカラは涙で濡れても落ちにくいものを使用しましょう。口紅は薄いピンクやベージュなどの色を選ぶと、悪目立ちしません。
まとめ
三回忌では、準喪服を着用するのがマナーです。肌が露出しないように心がけ、夏場は速乾性の高いインナーを着用するなどして工夫しましょう。喪服用のワンピースやアンサンブルは、オールシーズン対応のものがオススメで、手入れがしやすいものを選ぶといいでしょう。
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