2023
08.13
ブラックフォーマル [ALB002]

四十九日法要での服装マナーは?男性・女性・子供の適切な服装を解説します

最終更新日 : 2023年8月17日

ブラックフォーマル

四十九日にはどのような服装で参列すればいいか、迷っている方も多いのではないでしょうか。案内状に「平服でお越しください」と書かれていたとしても、マナー違反となることがあるので、注意が必要です。

そこで今回は、四十九日法要に参列する場合に失敗しない服装を解説します。アクセサリーや持ち物についての注意点も紹介しますので、四十九日に参列する予定の方は、参考にしてください。

四十九日法要とは?

四十九日法要とは、故人が亡くなってから四十九日目におこなう法要です。仏教では、故人の命日から七日ごとに生前のおこないについて審判がおこなわれ、四十九日に極楽に行けるかが決まるといわれています。厳密には初七日から四十九日までに七回の忌日がありますが、四十九日までは法要をおこなわないことが一般的になりました。

四十九日法要では、主に納骨や位牌の開眼法要、故人を偲ぶための会食(お斎)などおこなわれます。近年では、セレモニーホールやホテルなどの施設を利用するケースが増えてきました。専門のスタッフがいるため、会場の設定や当日の案内なども安心して依頼できます。服装についても統一しやすいため、参列者の混乱も防げるのが特徴です。

法要をおこなう場所は、地域や宗派によっても異なり、先祖代々から引き継がれているお墓がある場合は、お寺でおこなわれることも珍しくありません。また、親族や親しい知人のみで法要をおこなう場合は、自宅の仏間を使っておこなうこともあります。

四十九日法要での服装マナー

四十九日は、故人を偲ぶための大切な法要です。服装で失敗してしまうと恥をかくだけでなく、周囲に失礼な印象を与えてしまうこともあるでしょう。

ここからは、四十九日法要に参列する場合に、どのような服装を選べばいいのかを詳しく解説していきます。季節に応じた服装選びや、子供のマナーについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

基本的には施主・その家族・参列者も「準喪服」を着用する

四十九日法要では、喪服を着用するのがマナーです。喪服とは、以下の3種類を指します。

種類

特徴

着用しても良いシーン

正喪服

喪服の中でもっとも格式が高い

葬儀、告別式、三回忌までの法要

準喪服

正喪服の次に格式が高い

お通夜、葬儀、告別式、法要

略礼服

喪服の中でもっとも格式が低い

仮通夜、平服指定の法要、三回忌以降の法要

基本的には、施主・遺族・参列者は準喪服を着用するのがマナーです。四十九日法要においては、参列者が施主や遺族よりも格式の高い喪服を着用すると失礼にあたるので、注意しましょう。参列者は遺族と格式を合わせるためにも、準喪服を着用するのが無難です。

男性の準喪服「ブラックスーツ」

男性の準喪服とは、ブラックスーツのことです。打ち合わせは、シングルとダブルのどちらでも差し支えありません。喪服とビジネス用のブラックスーツの違いを一口で表すと、黒色の濃さです。ビジネス用は光沢のある黒やグレーが入っているのに対し、喪服は「墨黒」や「漆黒」に近い色味をしています。

ビジネス用と準喪服のブラックスーツでは、生地の質感や黒の深みが異なるため、別物と考えたほうがいいでしょう。これから準喪服のブラックスーツを購入する場合は、「礼服用」を選べば間違いありません。オーダーで仕立てる場合も、光沢のない黒生地を選ぶようにしましょう。

ブラックスーツの下に着用するのは、白いワイシャツです。襟の形はレギュラーカラーを選べば間違いありません。似ている襟の形でボタンダウンがありますが、法要ではマナー違反となります。ネクタイに関しては、黒無地で光沢のないタイプを選びましょう。剣先は太すぎず細すぎないものが無難です。

女性の準喪服「ブラックフォーマルスーツ」

女性の準喪服は、ブラックフォーマルスーツが基本です。一般的には、黒のワンピースやスーツ、アンサンブルなどを指します。メンズスーツの場合と同様に、光沢のない深みのある黒を選べば間違いありません。

ワンピースの場合は、五分袖から長袖、着丈は膝丈からふくらはぎ丈のものを選ぶのが無難です。肌の露出をできるだけ避け、黒のストッキングを着用しましょう。フォーマルスーツの場合は、パンツを選んでも差し支えありません。ただし、光沢のない透けにくい素材を選ぶようにしましょう。

七回忌以降であれば、「略喪服(平服)」でもOK

施主や遺族が略喪服(平服)を着用する場合、参列者が準喪服以上を着ていると、失礼になります。施主やその家族が略礼服を着用する場合は、法要の案内にも記載しておきましょう。具体的には、「平服でお越しください」などの文言を添えると、混乱を防げます。

ここからは平服で参列する場合に、どのような服装がベストかを解説していきます。

男性の略喪服「ダークスーツ」

男性用の略礼服とは、ビジネス用のダークスーツのことです。チェックやストライプなどの柄が入っていない黒や濃紺、ダークグレーなどの色味を指します。ワイシャツは準喪服と同様に、レギュラーカラーの白シャツが間違いありません。ネクタイは黒かダークグレーなどの地味なものを選びましょう。

女性の略喪服「ダークスーツ」

女性用の略礼服も、地味な色味のワンピースやアンサンブルなどを指します。黒や濃紺、ダークグレーなどで、派手でなければ、柄や装飾が少し入っていても差し支えありません。ビジネス用のパンツスーツでも代用できます。ただし、派手なアクセサリーやネイルはマナー違反となるため、注意しましょう。

子供の服装マナー

四十九日法要に参列する場合、子供の服装は大人のように、格式を意識する必要はありません。小中学生や高校生であれば、制服を着用するようにしましょう。

制服がない場合は、黒か濃紺のジャケットやブレザーを選ぶのが確実です。女の子の場合は、黒か濃紺のブラウスとスカート、もしくはワンピースを着用すると間違いありません。

乳幼児の場合は厳密なマナーはありませんが、キャラクターものを避けるようにし、地味なものを選ぶようにしましょう。小さいお子様が法要の最中に泣いてしまうのが不安な方は、連れて行かないほうがいい場合もあります。

家族のみで四十九日法要をおこなう場合の服装は?

家族のみで四十九日をおこなう場合も、準喪服を着用するのが基本です。家族だけであっても、故人や僧侶に対して失礼のないようにしなければなりません。服装に関して不明な点があれば、事前に葬儀会社や菩提寺に相談しておくといいでしょう。

妊婦さんが四十九日法要に参列する際の服装は?

妊婦さんが四十九日法要に参列する場合は、赤ちゃんのことを最優先に考えるようにしましょう。たとえば、準喪服と略喪服のどちらも、体を締め付けないワンピースを選ぶと負担がありません。マタニティ用の礼服を持っていない場合は、必ず試着してサイズを確認してから購入、またはレンタルするようにしましょう。

体が冷えないように、羽織物を用意するのも大切です。また、歩きやすさを考慮して、ヒールのない靴を履くのも、マナー違反ではありません。妊婦さんと赤ちゃんの体調を優先して服装を選びましょう。

四十九日法要での服装以外の身だしなみマナー

四十九日法要では、服装以外にも身だしなみのマナーがいくつかあります。喪服のデザインに合った靴やアクセサリーを選ばないと、目立ってしまうだけでなく、失礼な印象につながりかねません。具体的にどのようなことに注意したほうがいいか、詳しく解説していきます。

かばん

男性は、四十九日法要にかばんを持っていかないのが一般的です。香典やハンカチ、数珠などは、礼服のポケットに入れて持ち運ぶようにしましょう。

女性のかばんに関しては、布製か革製の中型サイズのものを選ぶのが無難です。金属が多いデザインやカジュアルな印象を与えるかばんは、四十九日法要にふさわしくありません。また、クロコダイル柄やヒョウ柄なども殺生を連想させるため、避けるようにしましょう。

男性の場合は、黒のビジネスシューズで問題ありません。つま先の形はストレートチップを選ぶと、フォーマル度が高くなります。また、外羽根式よりも内羽根式の革靴のほうが、冠婚葬祭のシーンでは一般的です。

女性のワンピースやブラックフォーマルに合わせる場合は、黒いパンプスを合わせましょう。ただし、リボンなどの飾りや金銀の装飾のついたデザインは、控えるのが無難です。つま先は自然な丸みがあり、尖っていないタイプを選ぶと間違いありません。ミュールのようなかかとのないものではなく、自然な高さのヒールを選ぶようにします。

髪型

四十九日法要に参列する際は、男女問わず、清潔感のある髪型を意識しましょう。たとえば、男性の場合は、整髪剤で髪を立たせたり、ツヤを出したりするのは避けるのが無難です。また、明るい髪色の場合は、スプレーなどを使って黒に近い髪色にするといいでしょう。

女性の場合は、焼香やお辞儀をする際に髪の毛が落ちないように、黒いゴムでまとめておくのがオススメです。ゴムでまとめられない場合は、黒いピンで留めても差し支えありません。

アクセサリー

四十九日法要では、基本的に結婚指輪だけを着用するようにしましょう。アクセサリーを身につけたい場合は、パールやオニキス、黒曜石などはマナー違反になりません。ただし、パールのネックレスを選ぶ際は、「不幸が重なる」という意味の二連や三連のものは避けましょう。

意外と見落としがちなのが、時計です。金属製のバックルや華美な文字盤など、法要の際にふさわしくない場合があるので、気づいたときに外してしまっておくのが無難です。

化粧

化粧をする場合は、できるだけナチュラルメイクを心がけましょう。派手なアイメイクや口紅は避けるのはもちろんですが、ノーメイクも失礼にあたります。喪服を着る際は、片化粧と呼ばれる口紅を引かない薄化粧が一般的です。法要では華やかさよりも、気品や落ち着きを求められているということを意識してみましょう。

まとめ

四十九日法要では、基本的に準喪服を着用することを解説しました。喪服用のワンピースやアンサンブルは、光沢のない黒が特徴です。喪服は何度も着るものではないため、体のサイズ変化や季節に応じた快適性などが欠かせません。

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