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法事・法要での服装マナー|立場・男女別にふさわしい服装を解説
最終更新日 : 2023年8月16日
お通夜やご葬儀が終わった後も、故人様を偲ぶ法要は続きます。四十九日、百箇日、三回忌と長年にわたって続いていき、さらにお彼岸・お盆などは毎年おこなわれていくものです。
法事に参列する場合に、服装マナーについて、疑問に思った経験のある方は多いでしょう。お通夜やご葬儀と違い、どのような服装で参列すればよいか判断するのは難しいものです。
この記事では、法事・法要での服装マナーについて解説していきます。喪主や参列者などの立場、男女別にふさわしい服装を解説していきますので、ぜひ参考になさってください。
法事とは?
法事とは、ご葬儀の後におこなわれる故人様を供養するための儀式です。ご葬儀の後におこなう、四十九日、百箇日、三回忌、その後の年忌法要を法事と呼ぶ傾向があります。
なかには「法要との違いは何?」と感じている方もいるのではないでしょうか。法要とは、法事で僧侶がお経を読み上げ供養する儀式のことを指します。しかし本来は、法事は「仏教行事全般」、法要は「死者への供養」を意味していました。
法事での服装のマナー
喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」といった格式が存在しますが、立場によって「どの服装が適しているのか」には違いがあります。ここでは法事での服装マナーについて、立場や性別ごとにお伝えしていきます。
【施主・ご遺族】基本的には準喪服を着用する
施主・ご遺族は、基本的に準喪服を着用してください。ただし七回忌以降は略喪服で問題ないでしょう。
七回忌以降に施主・ご遺族がダークスーツを着用する際には、参列者が喪主よりも格上の喪服を着てはいけないのがマナーのため、参列者に「平服で」と、服装の指示を通達しましょう。
男性の準喪服「ブラックスーツ」
ブラックスーツが男性の準喪服です。ただしビジネス用のブラックスーツではなく、より濃い黒色である必要があります。
色の濃さはブランドなどによっても異なりますが、ビジネス用のスーツだとグレーに見えてしまい、法事の場で浮いてしまう可能性がありますので、注意してください。無地が基本であり、ネクタイは黒色を選びましょう。
女性の準喪服「ブラックフォーマルスーツ」
ブラックフォーマルスーツは、女性の準喪服です。濃染加工された喪服専用の濃い黒色の生地に、無地もしくは格式高い米沢織・丹後ちりめんが基本です。
男性の場合と同様に、ビジネス用のスーツだとグレーに見えてしまうため、間違えないようにしましょう。ストッキングの色は黒を選んでください。冬場はジャケットを羽織り、夏場はジャケットを脱いでワンピース一枚で着こなせば、一着で年中着回しできます。
【参列者】七回忌以降の法事では略喪服が一般的
参列者は、七回忌以降の法事では略喪服が一般的です。喪主から「平服で」という服装に関する通達があった場合には、私服ではなく略喪服を着用してください。
男性の略喪服「ダークスーツ」
ダークスーツが男性の略喪服です。模様の有無は問わず、濃紺もしくはダークグレーのスーツを選ぶ方が多い傾向にあります。ただし、ブラックスーツと同様に、ネクタイの色は黒を選びます。
女性の略喪服「ダークスーツ」
女性の略喪服は、濃紺やダークグレーのワンピースやシンプルなデザインのノーカラージャケット、アンサンブルがダークスーツに該当します。レース使いのブラウスでも問題ありませんが、袖口のみについているなど、控えめなデザインがよいでしょう。
お別れ会や故人様を偲ぶ会で「平服」の指定があった場合にも、ダークスーツを着用します。ただしカジュアルになりすぎないよう、ストッキングの色は黒を選び、光沢のないパンプスを履いてください。
法事での子供の服装のマナー
お子さんを連れて法事に参列する場合には、正式礼服にあたる制服を着用します。制服がない場合には、白のシャツに黒や、紺のスカート・パンツ、ジャケットのコーディネイトがオススメです。靴下はかならずしも黒である必要はありませんが、デザインや模様が派手でない黒もしくは白がよいでしょう。
家族のみで法事を行う場合の服装のマナー
三回忌法要以降は、ご親族のみでおこなわれる場合も多いものです。ご家族のみで法事をおこなう場合には、平服でも構いません。ただし、たとえ少人数でも華美な服装は避け、地味な色のスーツやワンピースを選んでください。
法事での服装以外の身だしなみのマナー
法事に参列する場合には、喪服だけでなく、アクセサリーやかばんなどにもマナーがあります。心穏やかな気持ちで故人様を偲ぶためにも、身だしなみに関するマナーを守りましょう。
かばん
黒色の布製が基本です。光沢や飾りのついてない華美でないタイプが好ましいでしょう。数珠や袱紗を入れるため、大きさに余裕のあるサイズを選ぶと便利です。
靴
男性は黒の革靴を、女性は黒のパンプスを履きます。男性の革靴は紐で結ぶタイプのものを選び、エナメルやスエード素材は避けます。女性のパンプスもエナメルや光沢のあるタイプは避け、布や皮素材が望ましいでしょう。同じヒールがついた靴でも、ミュールやサンダルは素足が見えてしまうため、マナー違反にあたります。
髪型
男女ともに、清潔感のある髪型を心がけてください。焼香の際に髪が邪魔にならないよう、ワックスを使って髪をまとめておきましょう。女性の長い髪は、黒いヘアゴムを使って後ろで一つに結びます。
アクセサリー
ベルトや時計、結婚指輪、ネックレスなどのアクセサリーをつけていくこと自体は、問題ありません。しかし、いずれも派手ではないデザインを選ぶようにしてください。ネックレスは、一連タイプの真珠が定番です。二連や三連タイプだと「不幸を重ねる」という意味合いをもつため、ご葬儀や法事の場では避けられています。
ベルトは、凝ったデザインのものは避けてください。時計は大きすぎるタイプだとカジュアルな印象をもたれやすくなるため、袖口におさまるサイズがベストでしょう。指輪は、お通夜やご葬儀、法事の場では本来避けるべきですが、結婚指輪なら問題ありません。しかし、ダイヤがたくさんついているタイプなど派手なデザインの結婚指輪は、外したほうが無難です。
化粧
ノーメイクは大人の女性としてふさわしくないものの、ナチュラルメイクが基本です。アイシャドウやパウダーを使用する際には、ラメやパール素材が含まれていないことを確認し、好印象をもたれるようなメイクを心がけましょう。
まとめ
法事・法要での服装マナーや、立場・男女別にふさわしい服装を解説しました。
お通夜やご葬儀とは異なり、法事は年単位でおこなわれていきます。施主・喪主の場合、三回忌法要までは準喪服の着用が望ましいものの、七回忌以降は略喪服でも構いません。その場合には、参列者にも「平服」の指定を通達してください。
なかには「喪服をまだ持っていない」という方もいるでしょう。不幸は突然訪れるものですので、そのときがきた際に慌てないよう、あらかじめ喪服や必要な小物を一式そろえておくことをオススメします。
オンラインショップの「aniva・organic」では、女性向け準喪服を取り扱っております。とくに40代50代のミセス世代は、身内の法事だけでなく、子供や学校行事などでお付き合いの場が広がる時期でもありますので、マナーを外さない準喪服を選び、礼節を重んじる必要があるでしょう。
また、準喪服だけでなく、パールネックレスやバッグも取りそろえておりますので、「必要な小物が何もない」という方にも選ばれております。当店なら、わざわざショップに出向くことなく、ご自身に合ったスタイルの喪服や商品をご購入いただけますので、お気軽にご利用ください。