2023
08.10

お葬式の服装|男女別でふさわしい服装を紹介

最終更新日 : 2023年12月5日

ブラックフォーマル

ご親族や親しい方がお亡くなりになった際、お通夜やご葬儀に参列することになるでしょう。お通夜には急きょ駆けつけるため、ダークグレーや濃紺のダークスーツでも構いませんが、故人様と最期のお別れをする場であるご葬儀・告別式は、その場にふさわしい服装で参列しなくてはいけません。

この記事では、ご葬儀に参列する際にふさわしい服装を、男女別でご紹介していきます。ひとくくりに喪服といっても「正喪服」「準喪服」「略喪服」などさまざまな種類がありますので、それぞれの特徴や服装マナーについて知っておきましょう。

お葬式に参列するときの服装は?

ご葬儀に参列する場合には、喪服であることが基本です。なかには「礼服と喪服に違いはあるの?」と感じている方もいるでしょう。

礼服は、冠婚葬祭用のフォーマルな服装のことです。喪服は礼服の一種であり、ご葬儀や法事で着用するフォーマルな服装のことを指しています。

お葬式での服装マナー

ご葬儀に参列する際には、その場に適した服装を心がけてください。喪主・ご親族や参列者の場合、さらには男性と女性にわけて、服装マナーを詳しくお伝えしていきます。

喪主・ご親族は「正喪服」が一般的

喪主やご親族の方は、もっとも格式の高い「正喪服」が基本ですが、近年は喪主であっても、準喪服で参列する傾向が高まっているようです。

男性の正喪服「モーニングコート」

男性の正喪服は、「モーニングコート」です。モーニングコートは昼の正礼装であるため、お通夜では着用できません。

濃染加工された喪服専用の濃い黒色のジャケットとベスト、そしてコールズボンの装いです。 上着の前の裾が斜めにカットされているのが特徴です。モーニングコートには夏用・冬用がありますので、春夏なら夏用、秋冬なら冬用と、季節に合わせて準備しましょう。

女性の正喪服「ブラックフォーマルドレス」

女性の正喪服は、ブラックフォーマルドレスです。生地の色はビジネス用のスーツよりも濃い黒が基本で、詰まった襟元と長い袖が特徴的です。スカートはひざが隠れるひざ~くるぶし丈にし、トーク帽をかぶる際には、手袋も準備してください。肌の露出を避けることが一般的ですが、夏の時期であれば、6~7分袖でも問題ありません。

参列者は「準喪服」で参列する

ご葬儀に参列する場合には、準喪服を着用します。準喪服はご葬儀以外にも、故人様を偲ぶ会や三回忌法要などで着用シーンがありますので、自分に合ったサイズのものを1着用意しておくとよいでしょう。

男性の準喪服「ブラックスーツ」

男性の準喪服は、ブラックスーツです。ただし、ビジネス用の黒スーツではなく、濃染加工された喪服専用の濃い黒色である必要があります。ビジネス用の黒スーツで参列してしまうと、グレーに見えてしまい、その場で浮いてしまう可能性があるため、注意してください。

スーツは、ダブル・シングルどちらでも構いません。白シャツに無地の黒ネクタイを締めるのが、基本の装いです。ブラックスーツにも夏用と冬用があり、春夏に着られるタイプは、通気性のよい素材が使われていることが多いようです。

女性の準喪服「ブラックフォーマルスーツ」

女性の準喪服は、ブラックフォーマルスーツです。黒のワンピースやアンサンブルなどのタイプがありますので、好みに合わせて選んでください。ブラックスーツと同様に、ビジネス用の黒スーツだと1人だけ浮いてグレーに見えてしまいますので、ご葬儀の場では準喪服であるブラックフォーマルスーツを着用します。

肌を見せないのが基本のため、夏でも5分袖まであるものがよいでしょう。

幼児・子供の服装マナー

続いては、幼児や子供を連れてご葬儀に参列する際の服装マナーについてです。実家や託児所など預けられる場所があるのであれば、乳幼児や落ち着けない子は連れて行かないほうがよいですが、どうしても連れて行かなくてはならないケースもあるでしょう。

赤ちゃんや未就学児には、喪服や黒服を着せる必要はかならずしもありません。白系の淡い色使いの服装を選んで参列して問題ないでしょう。また、保育園児や幼稚園児、学生の場合は、制服を着用します。ただし帽子は被せず、リボンや髪飾りをつけるのは控えましょう。ボタンをしっかりと留めて、清潔感のある着こなしをしてください。

お葬式で持参するべき小物

ご葬儀の場では、喪服だけでなく小物にも注意しなくてはいけません。持参するべき小物をリストアップしましたので、チェックリストとしてご活用ください。

<持参するべき小物>

一連の数珠

袱紗

香典

黒や白のハンカチ

数珠は、宗派によって形が異なります。一連タイプであればどの宗派でも使用できますので、使い勝手がよいでしょう。

ご葬儀には香典を持参しますが、かならず袱紗に包んでおきます。色は冠婚葬祭で使用できる紫をオススメします。ハンカチは黒もしくは白を選ぶようにし、派手な模様やデザインが入っていないものにしてください。

お葬式での服装以外の身だしなみのマナー

服装以外にも、かばんや靴などにも身だしなみのマナーがあります。ご遺族に失礼のないよう、最低限の知識を身につけておきましょう。

かばん

殺生をイメージさせるため、革製のバッグは避けます。金色の金具がついていない黒の革製のバッグなら、ご葬儀の場にふさわしい装いになるでしょう。

男性は革靴、女性は布または皮素材のシンプルなパンプスを履きます。エナメルやスエード素材は避け、靴に金具がついていないことも確認してください。

髪型

女性のロングヘアは、耳よりも低い位置で結い上げるのがマナーです。ゴムの色は黒にし、華美にならないよう注意しましょう。

男女関わらず目にかかるほど長い前髪は避けるべきですので、後ろでまとめておきます。

アクセサリー

普段から身につけている時計や指輪、そして冠婚葬祭で活躍する真珠のネックレスにも、マナーがあります。

時計は、シンプルで大きすぎないサイズのものにしましょう。指輪は結婚指輪なら問題ありませんが、宝石や装飾がたくさんついているものは外します。

真珠のネックレスは不幸が重ならないよう「一連」が基本ですので、ご葬儀の場に二連や三連のネックレスをつけていかないようにしてください。

化粧

薄化粧が基本ですが、大人の女性として、ノーメイクは葬儀場にふさわしくありません。パールやラメの入っていないアイシャドウやパウダーを使い、清潔感のあるメイクを心がけましょう。

まとめ

ご葬儀の場にふさわしい服装について、男女別でご紹介しました。

喪服を着ていくのが基本ですが、喪服にも「正喪服」「準喪服」「略喪服」があります。自分が喪主なのか、それとも参列者なのかで適切な装いが変わりますので、ぜひ目を通してください。どの喪服を選べばよいか迷った場合には、葬儀社やご親族などに相談するなどしましょう。

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訃報は、いつでも突然に訪れるものです。ご葬儀に適した喪服を前もって用意し、当日慌てることのないよう準備しておきましょう。